Jacob | ジェイコブ

巨漢と幼女で簡単ホラーファンタジー

あらすじ

「悪いことをするとジェイコブに殺されるんだぞ!」悪ふざけをする子供達。それを見ている初老の警官ビリー(Larry Wade Carrell)は、過去に思いを巡らせる・・。
 
↑老けメイクが荒いよ!

1979年テキサスの田舎町、エディス(Krystn Caldwell)は今日も旦那のオーティス(Larry Wade Carrell2役)に殴られていた。障害がある巨漢の息子ジェイコブ(Dylan Horne)は母親に手を上げるオーティスに激怒、オーティスを締め上げ殺す寸前まで追い詰めるのだが、幼い妹シシー(Grace Powell)に諭され手を緩める。悪化する一方のオーティスの暴力にビリーは彼を留置所に閉じ込める。
 
↑変なロン毛のオーティスさん。

 
↑癒やし系妹のシシーさん

ジェイコブはシシーにだけは心を開き優しく接するが、普段はネコを虐殺したり何をするか解らないヤツ。これはエディスの元夫ローレンス(Michael Biehn)が突然発狂し町民数人を惨殺した事件が原因であるようだ。元夫が起こした事件のせいでエディスは町の住民ともイマイチ上手く立ち回れていない。そもそもオーティスもお情けで面倒を見ているようなものだった。
 
↑町の噂の発信所ダイナーとボロ家だけのドン詰まりワールド

とにかく一家はシシーの不思議な癒やしのパワーで回っていたのだが、留置所から出てきたオーティスをひょんな事から起こらせたシシーは折檻の末に死んでしまう。シシーを失ったジェイコブは怒りに打ち震え、オーティスを素手でバラバラにする。シシーの亡骸を抱きジェイコブは町の墓場へと向かうが、町民はオーティスの悲惨な殺害状況を見てジェイコブが狂ったと思い込み、ジェイコブ狩りを開始する・・・。
 
↑ジェイコブは基本的に踏んだり蹴ったりして殺します。

レビュー

言ってしまうと、「妹を殺された、障害児が大暴走して町民を片っ端から殺す」映画。しかしどうだ、このファンタジーっぽい雰囲気は。巨漢が幼女を持ってノッシノッシと練り歩くと、ホラーテイストが極端に減衰し、ファンタジーな雰囲気が漂い始める。ただ巨漢が怪力で町の人たちをひねり潰していくだけなのに、この不思議テイストはギレルモ・デル・トロやジュネあたりをよく見て研究してるんだろうなあっと関心。2役で出演もしている(出たがりだなあ・・・)監督の[Larry Wade Carrell]は、元々ギタリストだったらしいです。しかし、ある日突然、映画を撮ろうと思い立って映画作りを始めたとのこと。幾つかの短編で地道に評価を上げ、今回のJacobで比較的大きな予算の映画をとることに。[公式サイト]をみると殆ど無名の役者なのですが、長々とインタビューを掲載したり気合いが入っている様子。制作は「Sweatshop」(ビッグハンマー・マサカー 血しぶきの狂宴)の制作会社らしいです。
 
↑ゴア描写はそこそこ。謎のババァの登場等で呪術的な雰囲気を醸してファンタジー要素を盛り込んでいますが、まったく本筋と関係ないというハッタリ脚本

それほど褒められた映画ではありませんが、田舎ホラーによくある疎外感を感じている人たちのその頑なな生き方故の「どんずまり感」はよく出ている。エディスは非常に美人でモテるのだが、過去の事件への負い目から鬱屈した生活の改善を全く試みようとしないし、オーティスも同じでエディスやシシーへの暴力でしか気持ちを表現できない。そもそも突然狂ったマイケル・ビーンが悪いんだけど、マイケル・ビーンが狂った理由も町のババァの悪戯っぽいし、ホント田舎って怖い。

 
 
↑いきなり登場していきなり狂い、町民をぶっ殺しまくるマイケル・ビーン

ネタバレツイートその1
ネタバレツイートその2

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