映画秘宝セレクション『映画と残酷』


おかげさまで売上げ健闘しています!!

 お買い上げ頂いた方々、本当にありがとうございます。
「残酷映画の解説本かと思った」という意見も頂いていますが、そっちの方は、このブログ他の記事や拙著、『Filthy』に任せています!
 本作『映画と残酷』では、残酷描写が娯楽であるということを徹底的に検証しています。ホラー映画好きの方なら、必ず心に残る一冊になっていると確信しています。立ち読みでも結構ですから、是非手にとって、序文・・・・・・いや、もう最終章の冒頭だけでも良いので読んでみてください!

俺はこんな現状許せないのだ!


↑本国版のSAWファイナルのゴアシーン


↑日本版のSAWファイナルのゴアシーン


↑劇場公開時削除された数コマ(チャッピー)


↑劇場公開時削除された数コマ(ホーンズ)

日本の劇場公開作品は、こんなに手を加えられているのだ!詳細を知りたいと思ったら是非!

映画秘宝セレクション『映画と残酷』発売記念イベント@大阪ロフトプラスワンWEST

先日の大阪ロフトプラスワンWESTでの発売記念イベントも沢山の方がいらしてくださり、楽しい夜になりました。
UE神さん、TERROR FACTORYの尾崎さん、WEST店長の小林さん、赤犬のロビ前田さんありがとうございます!

イベントは、残酷描写規制の鬱憤晴らしに未公開残酷ホラーをガンガン紹介するという内容で、これまたかなり喜んでいただきました。詳細は後日発表ですが、7.29の深夜に続編も決定しました!やっほー!!イベント中に続編決定なんて、興奮しましたね。今度は、一本一本じっくり、解説してきますよ!
どんな映画を紹介したか?は、秘密です。来れば分かる!ガハハハ!!!

Last Girl Standing | ラスト・ガール・スタンディング




ラストガールは体は生きていても、心が死んでいるのではないか?というお話

作品データ

2015年 アメリカ
監督: Benjamin R. Moody
出演: Akasha Villalobos, Danielle Evon Ploeger, Brian Villalobos
->imdb

レビュー

キャンプ中の若者を鹿マスクの殺人鬼が襲い血祭りに上げるという、恐ろしい大量殺人事件が発生。唯一、災厄を逃れ生き延びたカムリンは、事件から5年経過した今でも平穏な日常を取り戻そうと苦労していた。一人生き残ってしまった罪悪感やトラウマからくる幻覚や悪夢に苛まれているのだ。

なんかよくわかんないけど 冒頭からクライマックスです

 
彼女が務めるクリーニング店の店長や同僚はそれを知ってか知らずか彼女を色々と気遣うが、カムリンがそれに答えることは無い。そんな彼女に転機が訪れる。クリーニング点にちょっとイイ男、ニックが入社したのだ。彼は元気の無いカムリンを自宅のパーティに招待し、明るい友人達を紹介する。その中の一人、ダニエラと打ち解けたカムリン。親友とも言える存在の出現にカムリンの生活にも一筋の光が見えてくる。しかし、ある晩、鹿マスクの影を目撃する。鹿マスクの男はカムリン自身が葬ったはずなのだが・・・。
「鹿マスクの殺人鬼はまだ生きているのでは?」
見かねたダニエラは、カムリンを殺人鬼の墓場に連れ出す。彼女達は墓を掘り起こし死体を燃やすのだが・・・。

屍燃やして万事解決かと思いきや どこまでもついて行きます

 
御存知の通り、ラストガールとは、スラッシャー映画で唯一生き残る女性を指す。有名どころでは、ハロウィンのローリーや13日の金曜日のアリス、エルム街の悪夢のナンシーだ。本作は、そんなラストガールのその後を描いている。
一晩中、殺人鬼に追い回され友人達は全員残酷な方法で殺害されるという常軌を逸した経験をしたワケだから、そう簡単に普通の暮らしに戻れるわけが無い。日々、何かの影に怯え、友人達の死を思い罪悪感に駆られ、悪夢にうなされる。映画ではこの陰々滅々としたラストガール=カムリンの生活を淡々と描くことに大半を費やしている。正直、観るのが辛いぐらい暗い。ロボットのように出勤し、ドライクリーニングマシンを放心したまま眺め、退勤後は何かあった時のためにランニング、ぼーっとリモコンを手にチャンネルをザッピングしながらの就寝。そして悪夢で起こされる朝。そして新しい友人と共にやってくる殺人鬼の影。劇中、ほとんど笑顔を見せないカムリンが心から笑う時はあるのだろうか?
察しの良い方は、気がつくかと思いますが、オチはそう、あなたの思っているとおりです。
ちなみに、前述したローリー、アリス、ナンシーだが、その後の続編で全員死亡している。ああ世知辛い。

とにかく暗いです。
何回でも撃退してやりますとも!
ボコボコにされる殺人鬼さん

例によって更新滞り中ですが・・


CAP00268

5年に一度のお仕事の山がありまして、そんなタイミングなんです。なんとか更新したいんですけどなかなか・・。
でも、TRASH−UP!!では、隔月で連載記事読めますし!!!
Twitterでも、ちょいちょいレビュー流してるので!!!
頑張りますので、もうちょっとお待ちください!!!

お知らせ


Cap00022更新止まってますけど、すんません。本職がクソ忙しくてなかなか・・。
7月からポツポツと上げますのでよろしくおねがししますー。

リメイク版「マニアック」日本劇場公開版R15規制について


方々で話題になっているとおり、イライジャ・ウッド主演のリメイク版「マニアック」の日本劇場公開版はR15指定であるため、ゴア描写にボカシおよび黒潰し処理が施されています。
そもそもオリジナル版マニアックは、キチガイ殺人鬼が女性の頭皮を剥ぐという衝撃的な行為がウリの作品であったはず。しかし、リメイク版ではその頭皮剥ぎにボカシがかけられて劇場公開されるという自体になってしまいました。一体何が起きたのでしょう?憶測で騒いでいても仕方が無いので経緯を配給のコムストックグループさんに質問してみました。

僕が質問したのは3点

1.映画「マニアック」日本公開版はゴアシーンにボカシ処理は入っているのでしょうか?
2.ボカシ処理されているとすれば、どのシーンでしょうか?
3.R15指定のために行った処理なのでしょうか?そうだとすれば
  ボカシ処理を行ってまでレーティングを下げたのはどのような判断なのでしょうか?

コムストック・グループさんからの返答は翌日夕方にはありました。大変素早くて良かった。

1.映画「マニアック」日本公開版はゴアシーンにボカシ処理は入っているのでしょうか?
<回答>

日本公開版は修正(ぼかし処理)を行っています。
本作はもともと、監督及びプロデューサーが
世界各国のセンサーシップにのっとって修正が必要になることを理解しており
その国の状況に従い、修正が認められています。
本作は劇場公開にあたり
R18指定でも、条件が付きましたので(一部、修正の指導あり)
関係者で、R15指定での劇場公開が検討されました。
※その理由につきましては、「3」で回答させて頂きます。

2.ボカシ処理されているとすれば、どのシーンでしょうか?
<回答>
約6か所あります。
主に、頭皮をはぐシーンや内臓をえぐるシーンです。

3.R15指定のために行った処理なのでしょうか?そうだとすればボカシ処理を行ってまでレーティングを下げたのはどのような判断なのでしょうか?
<回答>
まず、ご質問「1」で回答したことがベースにあり
●本作がホラーというジャンルを超えて、異形なるラブストーリーの秀作であること
●主演が「ロード・オブ・ザ・リング」等で人気のあるイライジャ・ウッドであること
を踏まえ
お客様を18歳以上に限定せず、少しでも多くの皆さんに本作をご覧頂きたい思いから、
配給会社、劇場、その他関係者で協議し、R15指定にする判断を致しました。

よりによって「マニアック」という映画に対してR15での公開を決定したことは、かなり微妙な判断ではないか?っていうか、それ間違ってるでしょ?っと考えた方々、ごもっともです。オリジナル版がもつ性格を考えると、多少の修正はやむなしとしてもR18で公開し極力残酷描写と見せつけるべきと、確かに僕も思います。特に質問3については「なんというチャラい理由なのか!」っとお思いの方もいますでしょう。
その反面、「マニアック」は上映劇場も少なく(R18の「死霊のはらわた」より少ないです)やはり動員数を気にすると、どうしてもこのような判断に行きついてしまうのも僕は理解できます。
「それで集客が見込めるのか?」という疑問については、僕は何とも言えません。ただ、その道のプロが協議した結果ですから、そういうことなのでしょう。(本作に”恋愛もの”という側面を配給会社が見いだしたことについて疑問を感じる人もいると思いますが、実際見てみるとジョー・スピネルならさておき、イライジャ・ウッドがコロコロした目で徘徊している画を見れば・・まぁわかりますよ。)
しかし、この現状では無修正版を期待していたコアユーザは、ライトユーザ獲得のために自分たちはパージされたと感じてしまうのも事実です。

そして今回、さらに話をややこしくさせているのが、ボカシ修正。これは映倫の範囲なのでなんとも言えません。ただ、毎度の事ながらイマイチ規定がはっきりしないのがもどかしい。そしてタチの悪いことに、そのボカシが演出の一部のように見えてしまうボカシ方なので、気がつかない人は気がつかないかもしれない。これについては、「今後、ユーザには判らないように修正してしまおう」という企みが潜んでいるのでは?と危惧する意見もTwitter上では幾つか見かけました。

でも頭の中で自家中毒を起こして文句ばかりを言ってもしかたがない。それに今回はもう「やっちゃった」事だから今更どうしようも無い。
だから、僕は今後のことを考え、以下のお願いをすることにしました。

・修正が入っている場合は、必ず修正した旨と修正した箇所をユーザに告知する
・集客目的で規制版公開がなされた場合は、ソフト化の際、極力規制が解除された
 R18またはアンレイデッド版のリリースを検討する

というわけで、以下2点、追加で質問しました。

4.修正が入ったことについて、告知がなされていないようにみえますがこれはなぜでしょうか?
  また、今後、R15とした理由および修正に関しまして公式サイトで告知の予定はありますか?

5.今回はR15での劇場公開となりましたが、ソフト化の際、R18版での
  リリース検討・予定はございますか?

これについては、まだ回答が来ていないので、回答あり次第更新します。
回答にちて追記
コムストック・グループさんから明確な回答をいただいたのですが、非公開として欲しいとの要請がありました。
そのため大変心苦しいのですが、僕とコムセック・グループさんとの信頼に関わるのでここに回答を書くことは出来ません。
しかし、コムセック・グループさんは配給会社としてベストなやり方と模索していることは間違いです。「マニアック」およびコムストック・グループさんからリリースされる映画については、ユーザが一番危惧しているような事態へ発展する可能性は低いと僕は感じています。

ここからは僕の持論になります。誰かを責めたり擁護したりするつもりありません。3歳児のころから30年以上、黙々とホラー映画ばかりを見続けてきたオッサンの単なる意見です。

ホラー映画って、ホラーというジャンルがもつ単純な娯楽性に反して色々面倒なんです。配給会社も”かなり面倒なもの”という認識も強いようで、あまりに大きく批判すれば、企業として”めんどうなものは扱わない”として離れてしまうし、放っておいても今回のように検閲でも自主規制でも無いのに、あたかも検閲・自主規制の結果であるように見えてしまう場合もある。
今回のやりとりを通じて、修正が施された状態でリリースするのは配給会社も「是」とはしていないことは感じ取れました。しかし、映倫の指導が近年厳しくなっているのも間違いなく、配給会社も悩んでいるのではないかと思います。そして一般興行に載せるためにレーティングの調整もかなり悩ましいことだなんだと。

はっきり言って30年前とは違って、残酷描写についておおっぴらにできる時代は無くなっていると思います。残念ですがこれは事実です。しかし日本は、BBCFやら悪夢のビデオナスティー、MPAAよりは緩い部分もあり、ある意味まだマシといえる面もあります。CEROのように作品ごとに特別扱いはしないし・・。でも、いつそうなってもおかしくはない状態なのも確かです。

黙っていても始まらないので、何か得体の知れない事態が起こっている感じたら、自分の目で何が起きているのかちゃんと確かめ、その上でやれることはやっていくしかないと思います。
問題発覚時から僕とやりとりを続けていたshox呪のtinkerさんは、「日本の表現規制問題について外国のホラーファンに広く問いたい」と、全文英語のエントリを上げています。ゆくゆくはカルフン&アジャから直接意見を聞き出したいという思いもあるようです。
※今時点で、海外ホラー老舗サイト、shock till you drop、Bloody Disgusting、dread centralに取り上げられています。これは快挙ですよ。

今回の件で配給会社や映倫をただ罵倒するのは簡単です。でも、問題はそれでは解決できないことは確かなのです。