Massage Parlor Murders | マッサージ・パーラー・マーダー


1973年 アメリカ チェスター・フォックス、アレックス・スティーヴンス監督
70年代ニューヨークを舞台に、マッサージ・パーラー嬢(中途半端なソープ嬢みたいなの)連続殺人事件をベテラン刑事と若手刑事が追う!オチがびっくりなヘンテコクライムアクションホラー
なんだかウチらしくない映画が続いていますが、本作はちょっとだけ殺人シーンがHGLっぽくもあるし、僕の大好きな70年代ニューヨークの風景が楽しめる作品。かなり熱い!オススメです!
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13日の金曜日 (1983年 日曜洋画劇場 放送版)



->imdb:Friday The 13th
思い出補正。
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Review

面白いかどうかは置いておいて、淀長さんの解説って、需要あるんじゃないか?っと思い、今回は、ちょっと趣向を変えてみました。

淀川長治先生の冒頭解説

(トラッキングが全く合わず音声無し)・・たんですね。
しかも、満月の晩が余計怖い。どうして満月の晩が怖いんでしょうね?
私たちは、本当に満月の晩は月見で楽しいですねぇ。
私なんか、満月の晩があんまり綺麗な時は、裸で庭を走り回りたい。そのくらい好きですけど、外国では、満月の晩は、なんか狼男が出るようで怖い。そういうお膳立てで、この映画は、ぞぉっとする怖さを次々見せてきます。相手が判らなくて・・すごい事件が起こって参ります。

「なに?そういう怖さは、なんどもなんども映画で観たから、今更怖くないよ」

っと言う方は、はい、私と勝負しましょう。もし怖くなかったら、私に手紙ください。
最後の、ラストであなたは、ビックリなさらないようにしてくださいよ。

はい、この映画、監督はショーン・カニンガムで新しい人です。新鮮です。しかし役者も全部新鮮だけど、一人、ビルという青年、ビル。これは、ハリー・クロスビーが出ています。ハリー・クロスビーは、ビグ・クロスビーの息子です。

だから、このビルだけを、ちょっとご覧なさいよ。

はい、これは1980年度の問題のセンセーションを起こした、スリラーです。
それではまた、あとで会いましょう。怖がらないでね。

本編は言わずもがな、ティーンスラッシャーの金字塔第一作。
今更内容を云々いっても仕方ない。TVならではの部分に着目すると


・アリスの喉笛を切るシーンは、流血部分を1秒くらいカット
・ネッドが口笛を吹きながら湖畔をうろつくシーンでは、本編の口笛と被せるように古川登志夫氏がおなじ口笛をアフレコしており、変なハモりが聴ける。
・ケヴィン・ベーコンの殺害シーンで上半身全体が移るシーンがカット
・有名な顔面に斧がたたき付けられるシーンも1,2秒ほどカット
・ビルの死体の大写しが1,2秒ほどカット
・アリスがボリーズ(当時はそのようにテロップが表示)のクビをはねるシーンでも1,2秒ほど削られている
・ボリーズのアフレコをやっている来宮良子氏のナイスなBGMに合わせた「殺せ!殺せ!」ソングが非常にナイス

TV放送時の特徴はこんな所です。
って、よく考えたら、吹き替えはDVDのスペシャルエディションで聴けるんだった。
思い出補正もあるのでしょうが、この頃の吹き替えの方が良くも悪くも職人芸っぽさがあり、
字幕よりも愛着が沸きやすい・・ような気がする・・。

13金シリーズに関して言えば、僕は、やはりこの1作目が気に入っています。
「そんな続編、受けるわけねぇだろ?」っと言われていたのに、無理して作ったという2作目も
気張って作った感があって気に入っていたりします。
(ベッドに寝ている男女を槍で2人いっぺんをに刺しするシーンでは、規制で揉めたという話も有名ですよね)

3作目以降のホッケーマスクジェイソンのイメージが余りに定着しすぎていて、13金といえばホッケーマスクの巨漢がぶっ殺しまくるという話と思われてますが、ホッケーマスクが登場しないジェイソンカアチャンの1作目、ズタブクロジェイソンの2作目に漂うケレン味たっぷりの中途半端なスリラー感を是非味わって欲しいもんです。

僕は本作を親にレイトショーに連れていかれたときに観て、シッコちびりながら帰ってきたわけですが、その記憶よりも、友達を呼んでこのビデオを見せ、ラストで飛び上がる様を見て喜んでいた思い出が強く残っている。
(ウチの親が如何に、トンデモだったか?についてはこちらを参照)

今観ると、CMも結構熱い。

後半解説

はい皆さん、いかがでしたか?
この場所はニュージャージー。あのニューヨークのマンハッタン。マンハッタンから車で45分で行くとこですから、夏になりますと、みんなニュージャージーへニュージャージーへと、避暑と、それから緑の綺麗な綺麗なその辺りに農園をやりに行くんですね。そこへみんなが遊びに行ったと言うことも、ちょっと申しておきましょう。

それから、この映画、この監督、よっぽど映画知ってたんですねぇ。怖がらせ方を。
それで、この監督、ざっと若い時、シナリオシナリオシナリオ書いとったらしいんです。
今日の映画も、ちょっと映画の何かに似てませんか?

考えたら、この映画の制作の5年前にジョーズがありましたね。
あれも、はじめは何か判らない恐怖に追われましたね?
そして人物は、なかなか出てこなかった!

ちょっと、ジョーズにこの映画はヒントをもらってますね?

はい、もう時間来ました。それでは次週の作品、ご紹介いたしましょう。


(次週はコーマでした。島本須美のナレーションです。)

それでは次週をご期待ください。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ!

Troll2(aka.トロル2 悪魔の森)


->imdb:The Loved Ones
田舎で大昔の百姓のように過ごすんだ!
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Review

80年代中期から90年代前半にかけて爆発的にビデオが普及し、レンタルビデオ店が乱立、とりあえず何でもビデオにすりゃ、俺みたいなバカなガキが借りてくれるってんで、それこそ一時期のファミコンソフトのようにビデオ作品が制作された時期がありました。ビデオバブルと呼ばれたりしてますが。

そのビデオバブル期に、エンパイアビクチャーズ社という狂ったようにホラー映画制作し、ビデオを乱発していた会社がありました。(今は、フルムーンピクチャーズという名前で相変わらずのことをやっているようです)

僕はエンパイアビクチャーズというと、一冊本書きたいくらい好きな(いや、どうしようもない映画ばかりなんですけどね)制作会社なんですけど、そこで制作されたトロルって映画があります。
ボロアパートに小鬼(トロル)が住み着いて悪さするってヘッポコファンタジーホラー。見る人を選ぶ映画なんですけど、エンパイアピクチャーズの映画を知る人にとっては、そこそこ面白かった。(たぶん中古ビデオ漁れば100円くらいで手に入ると思います。)

で、トロル2はその続編。というか名前だけ(たぶん)勝手に借りてイタリアで作った続編。

トロルは1986年制作の映画なのにトロル2は1990年制作。売れた映画の2番煎じにしては、遅すぎる。そんなに売れた映画なのか?っと。実際そうでもないのに、続編制作。この時点からして、意味がわからない。

ちなみに内容も意味がさっぱり(元ネタのトロルも相当無茶苦茶なんですけどね)なんですが・・・。

父ちゃん、母ちゃんとその娘息子の4人が、NILBOG(GOBLINの逆読みしただけというバレバレのネタふり。)という田舎の村に旅行に行くんですよ。「田舎の生活は最高!」とか言っちゃって。ついでに、やめときゃいいのに娘の彼氏も娘を追っかけて村へ入る。
ところが、この村、例によって小鬼(トロル)の住処。
村に来るよそ者は、すべてトロルに食べられてしまう運命にあるのです。

トロルさんは、菜食主義者なので、人間をそのまま食べることができない。そこで、彼らは魔法がかかった食べ物を食べさせ、人間をわざわざ植物にしてから食すのであります。(じゃぁ最初から葉っぱ喰えよっと言いたい気もしますが、そんなことを気にしていてはビデオバブルの波を越えることはできません)


↑一服盛られるとこのように緑のゲロをゲッボゲボ吐いて溶けたり、枝が生えたりしますが


↑溶けるっていっても床にめり込んでいるだけだったり、草木をテープで貼っただけだったり


↑貼っただけなので、剥がせたりします。

そんなショッパイ設定の餌食になる可哀想な一家を救うのは、なんと、お祖父ちゃんの霊。お祖父ちゃんは、こっそり魔法(何故魔法が使えるのか・・)を使ったりして、一家を窮地から救っていくのですが、まったく空気も読めず、危機感も無い親父がすべてを無駄にしていきます。

お祖父ちゃん霊は、何故か息子にしか見ることができない。なので、息子は祖父ちゃんの警告を家族に伝えようとするのですが、全く取り合ってもらえないというお決まりのパターンが展開する。
これは、前作にあたる「トロル」でも同じパターン。しかし、その孤立無援の状況を通じて主人公の成長が描かれていた「トロル」に対し、本作では、主人公のガキは最後までギャーギャー喚くだけで何も成長しないのだ!


↑この親父は、どう考えてもキチガイ。いままで生きてこられたのは悪運によってのみに違いない!

一方、やられ役として入村した、娘の彼氏とそのお友達は、トロルのボスである、ストーンヘンジ生まれのベヨネッタ様によって、植物化されたりさんざんな目に遭う。しかも、こいつら演技が下手すぎる。英語ネイティブじゃない僕でも明からに棒読み台詞が判るレベルだ!


↑なんだよこの画、なめとんのか。


↑Enough is enough!っとサミュエル某も顔負けのベヨ様。


↑しかし、やる気を出すとヌける勢い。

っとまぁ、なんでしょうね。この映画・・・。
あまりに酷いのでカルトムービー化してしまい、近年、1作目の「トロル」も霞む勢いで人気があり、そのカルト化していく様を描いて一本映画を作ってしまったという勢い。でもね、僕はそんな、ネタになるほど酷いは思えないんですよ。


↑その酷さをドキュメント映画にした「Best Worst Movie」

振り返るほどつまらなくもない。だけど、面白くもない。たとえるなら道ばたに転がった犬のウンコくらい。取るに足らないくだらなさと言いましょうか。
犬のウンコが目の隅に見えたとしても気にならないでしょ?カルト化するなら新橋あたりのゲロくらいのインパクトが無いと。(ゲロなら気になるよね?気になるよね??)。僕はこの映画はゲロの域まで達していないと感じてます。

監督はクラウディオ・フラガッソさん。映画秘宝にも載っていたのでご存じの方も多々いらっしゃると思いますが、本当にゴミ映画しか撮ってきていない。元々は脚本家らしく、あのパクリ倒しゾンビ映画「ヘル・オブ・ザ・リビングデッド」(こっちのがゲロレベル)に関わり、なんと言っても、イタリアゾンビ映画の低迷にとどめを刺した「人喰地獄・ゾンビ復活」を撮っている。
「人喰地獄・ゾンビ復活」は、なぜか「ゾンビ4」とかいうタイトルで人々を惑わすようにDVD発売もされている。こちらは「ヘル・オブ・・」や「サンゲリア2」をも凌駕する、超絶ゴミゾンビ映画(こっちもゲロレベル)なので、機会があれば是非見て欲しい。

というわけで、トロル2を15年ぶりくらいに観たんですが、ハズレ輸入DVDを観るよりも不毛な時間を過ごせるナイスアイテムということが再確認できたのであります。


↑どや顔集


↑唯一の切り株描写

悪魔の狂暴パニック(aka.Blue Sunshine,悪魔の凶暴パニック)



->imdb:Blue Sunshine
ズルッ!ガオオォォ!!!
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どうもナマニクです。以前のエントリで70年代、80年代も振り返ってみようかと書いていました。というわけで、今回、その一回目として
「悪魔の狂暴パニック」(最近では「悪魔の凶暴パニック」に直されてしまった)
のレビューをやってみます。

なんだか、早速アレなタイトルですよねぇ。
70年代前半に見られた「とりあえず、悪魔って付けとけよ」的やっつけ仕事を感じます。
内容も
「いきなり頭髪がバッサリ抜け落ちて凶暴化する」現象の謎をイケメンが追う!
という、非常にイロモノっぽい感じなのですが、実は、サスペンスとしての要素満点。演出も手堅く素晴らしい作品なのです!僕は、この映画が好きで日本盤が待ちきれず、サントラ付き北米版を買いました。音楽も良いんですよ。ほんとオススメです。

お話は・・・

プチ同窓会パーティを催していたら、突然メンバーの一人の髪の毛がズルーンっと抜け落ちた!彼は、ヅラがバレたことを恥じてか、パーティ会場からダッシュで離脱!


↑ずっぽり抜け落ちちゃったの図(直前のカットでは明らかに不自然に髪の毛に触られてたりします)

心配した本作の主人公ジプキンさんは、ハゲの後を追うのですが、ハゲはちゃっかりと数分後にパーティ会場へ舞い戻り、大興奮しつつ、女を張り倒したり、暖炉に突っ込んだり大暴れ!


↑大暴れの図。このテンション!


↑いちいちパンツ見せながらひっくり返る女

皆殺しにしたあげく、その興奮冷めやらないまま車に轢かれて自らも死んでしまいます。

そこへジプキンさんが戻ってくるのですが、運悪く、近所のオッサンに目撃され見事、逃亡者となるジプキンさん。
ジプキンさんは濡れ衣を晴らすために、”突然ハゲて凶暴化する現象”の調査を始めるのでした。

そして、方々で「突然ハゲて凶暴化する」事件が多発。

ジプキンさんは、現在、大統領も夢ではないと言われている政治家が学生時代に売り歩いていたドラッグ「Blue Sunshine」に原因があることを突き止めるのですが・・・。


↑突然ハゲて、アヘ顔をさらしたあげく発狂、「We want Dr.Pepper!」っと叫び続ける子供に襲いかかる!


↑ヒッピー気取りが喜んで使っていたブルーサンシャインポスター(嘘)

っと、こんな感じです。

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本作のポイントは、やはり「突然ハゲる」というところ。(ある程度の前振りはありますが)何の前触れもなくハゲて暴れ出すわけですから、観ている側は当然「ハゲそうな(つまりヅラ)人」に注視してしまうわけです。またタチの悪いことに、全員ヅラに見える上、なにか調子が悪そうだ!


「こいつ・・絶対・・来(ハゲ)る!」

っと思わせぶりな演出をジリジリ続けて、ようやっとスポッっと髪がとれて、凶暴化する様を観るのは非常にカタルシスを感じます。やりたい放題だった「スクワーム」の監督とは思えないカッチリとした手堅い演出です。

”次、ハゲるのは誰なんだ?”

文字にするとアレですが、非常にサスペンスフルです。他、オープニングの月と人間の目の交互のショット、音声のみで再現される惨劇の現場、象徴的な歌等、本当に手堅い演出に好感が持てます。

日本盤DVDは井口昇監督、山口雄大監督、清水崇監督のコメンタリーが入っていますが、やはりサスペンス演出は絶賛されています。彼らもやはり「全員がヅラに見えるところが良い!!」っとのこと。
また、コメンタリーを聞くまで知らなかったのですが、主人公ジブキンを演じたZalman Kingは実は脚本家で、「ナインハーフ」等を手がけていたようです。あぁ。。エロイケメン。くやしいのぅ!くやしいのぅ!

日本盤はレンタルでもセル版と同じものとのことで、是非一度、レンタルでも観てほしい一品です。


↑フランス版のいっちゃってるフロアカード入り、サントラ付き北米版DVD