カテゴリー : メモ

5150 elm’s way (aka. 5150, Rue des Ormes)

->imdb:5150 elm’s way
男の子って夢中になると、とんでもないことやらかすよねー。
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Synopsis

やぁ、僕はYannick。今度、映画学校に行くんだ。だから、一人暮らしを始めた。
彼女もご機嫌さ!

そんなわけで、早速、学校の課題のために近所の風景を撮るためにサイクリングですよ!
ご機嫌で撮影していたら、町中で女の子のお菓子を横取ったくそガキを見かけた。

僕は、ほら、結構良いやつだからさ、くそガキからお菓子を取り返して
女の子に返してやったんだ。ほんと、俺、良いやつだよな。

そんな感じで気分良く遠出をしていたら、猫の野郎が突然目の前に飛び出てきた。
急ブレーキ! 俺は、チャリンコごと吹っ飛んでしまった。

ったく・・・。チャリンコはお釈迦。手は血塗れでさんざんだ!

あ、近所にタクシーが止まっている家がある!送ってもらえないかな・・・。

ついでに手も洗って・・・・って、アレ?人の良さそうなおじさんだったのに
この家、人を監禁している?え?え??

俺。監禁された。ただ、電話を貸してほしかっただけのに・・・。

しかもオッチャンの嫁と娘って、引ったくりから助けたオバチャンと女の子じゃん。
なんだよ・・・助けろよ・・・

・・上の娘もいるのか・・・っ!!!こっち凶暴すぎる。逃げようとしたら両足折られた。

こいつら、俺をどうするつもりなんだ?どうすれば家に帰してくれるんだ・・・。
はぁ???チェスに勝てば、自由にしてくれるって?

やったろーじゃん!!!でも・・オッチャン。。。チェスでは負け知らずに有名な男なんだよな・・・なんだかトロフィ一杯持ってたし。勝てるのか?俺・・。

俺は、オッチャンに勝つために努力した。黙々と定石の研究だ!
そんな中、オッチャンは、暴力娘と一緒になにやら人を殺して回っているようだ・・・。

死体を持ち帰るのをみた。どこかに運んでいるのか・・・。地下室か?

・・・そういえば、下の娘は自閉症か何かなのか?オバチャンもなんだか最近疲れてる。

監禁チェス生活数ヶ月目のある日、オバチャンは、下の娘が施設に入れられたこと、本当は男の子も産んだけど死んでしまったことを話してくれた。そして俺を逃がしてくれるとも言った。
でも俺は断った。もう遅い。俺はチェスの虜になった。
自由なんてどうでもいい。オッサンに勝ちたい。

絶望したオバチャンがクローゼットで首を括っても別に構いやしない!
俺はチェスであの男に勝つ!

上の娘も、俺と親父の暴走に嫉妬し、家を出て行ってしまった。

失うものが無くなったオッサンは、俺の強さを認め、俺を地下室の決戦場に連れて行く・・・。しかし、その地下室には・・・・。

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Review

意味もわからぬまま、監禁された男がチェスで勝てば自由にしてもらえると言われ
黙々とチェス対戦でサイコ親父に戦いを挑むという風代わりな一品。
ちょっと、今回は赤文字無しの真面目レビューで行きます。

大きく2つのシーンに分けて描かれる。
一つは監禁Yannickの心情の変化、もう一つはサイコ親父Jacques一家の崩壊。

Yannickは、最初、どうにか逃げようと画策するのですが、ことごとく失敗。そのたびに暴力娘Michelleにボッコボコにされる。しかし、チェス勝負が始まると、次第にチェスのウデをあげていくウチに「逃げる」なんてことはどうでもよくなり、ただ「勝負に勝つ」という事に病的なまでに取り憑かれていきます。

Jacquesはある目的のために、自らの目的達成のためにストイックな生活をしており、「チェスの白は正義・黒は悪」という信念のもと、暴力娘とともに、何かを行おうとしている。しかし、それを妻のMaudeは、殺人をも辞さない行為を黙認してはいるものの、認めてはいない。
危うい状態でバランスを保っていた家族だったが、Yannickのチェスの上達、そして、Maudeの拠り所であった、障害がある下の娘Anne(彼女もなかなかのくせ者)をJacquesが精神科施設に無理矢理預けてしまったことから、家庭の完全崩壊が始まる。

Jacquesの最終目的の「何か」が、「おぉお????わわわわわ!??」っとなるようなおぞましいモノ。この内容を言ってしまうと、さすがにやり過ぎ感がありますので、キャプも載せませんが、張りまくった伏線も一気に回収される上、今までありそうでなかったもので非常にインパクトがありました。

また、明確に言及されていませんが、主人公のYannickは何らかの霊的能力を持ち合わせており、希に監禁部屋が何かを象徴するような幻覚を見たりします。これもサイコ親父の「何か」に関わるのですが、この複線を素晴らしく上手にまとめ上げています。

さらに、チェスの勝負において、集中力が最高潮の高まったときの演出がちょっと面白い。YannickとJacquesだけの静寂の世界。投了間近で親父の顔から流れ出す敗北の液体。美しいです。

次第にチェスに取り憑かれていくヤニックの演技をはじめ、キャストの抑えの効いた好演が素晴らしく、この手のサスペンスにしては眺めの110分のランニングタイムなのですが、まったくダレることなく最後まで走り抜けることができる濃密な作品でした。男は特に顕著だと思うんだけど、夢中になると、それ以外のことがどうでも良くなってしまうという悲しい性を持っていたりします。Yannickも結局、映画なんかよりもチェスのが向いていたのか、非常に印象深い幕切れ。

これは、僕の2010年の5本指に入る勢いです。

カナダ産サスペンスは時折、非常に渋い良作を生み出す。
ちょっと冷たい風景が、良さを際立たせているのかもしれませんねぇ。
以前レビューした「The Dark Hours」なんて、すっごく面白いんですよ。

それなのに日本公開やDVDが出る気配はありません。本作も怪しいもんです。。

ザ・ホード 死霊の大群 (aka.The Horde , La Horde)

->imdb:La Horde
ロメロルールのゾンビが全力疾走するとこうなる
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Review

逃亡中のギャングがキチガイ殺人鬼に遭遇する、フレンチスラッシュムービー「フロンティア」にあった、

”悪人は結局悪人。日頃の行いが悪いやつは、酷い目にあうんですよ。”

という無常観がゾンビ映画にマッチした佳作。


街のギャングに同僚を殺された警官グループが、ギャング連中に復讐してやろうと、アジトとなっている高層ビルに殴り込みをかけたら、何故か同時にゾンビが発生する謎の現象が!!!

警官の皆様は、ギャングの皆様と乱闘を開始するのだが、撃ち殺したはずの男が突然蘇生。
敵味方構わず襲いかかってきたのだ!!

かくして、警官・ギャングの皆様は生きてビルから脱出できるのだろうか?

例によって、細かいことは気にしない毎度お馴染みの”どシンプル”ゾンビ映画。
キャプチャはフランス版DVDから。日本公開もしていることですし、ネタバレ無しでいきます。

肝心のゾンビさんですが、これは「28日後…」のレイジ感染者を想像していただければ良いです。というか、あのまんまです。リメイク「ドーン・オブ・ザ・デッド」のように、ゾンビエキストラにガチのアスリートを使っているわけではなく、例の

”実際は、あんまり速く動いていないんだけど、速く動いて見えちゃう撮影方法”

を多用して、誤魔化しのような感じに仕上げてあります。

あの写し方はいい加減、食傷気味なのですが、本作はとにかく量が多い。多すぎる。

これはある種の祭りですね。祭り。

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予告編でも観られる、”車の上で大量のゾンビを相手にする”という豪快なシーンは、もう

車が神輿に見えます。

「お前ら!俺を喰いたいかぁ???」
「わっしょい、わっしょい!人肉わっしょい!!」

このような疾走・大量・絶望という、非常に血湧き肉躍るシーンが延々と続く。
今まで疾走ゾンビに対しては、人間はほとんど無力でしたが、本作は、全員腕っ節が強い!
銃が無くても、大量のアスリートゾンビに対して肉弾戦を挑む勢いです。

まぁ、つまり、期待されている映像のみしか出てこない!
(特に一番左キャプ、柱に顔を叩き付けられてゾンビの顔が次第に変形していく様は必見だ!)

本当にこれは素晴らしいことなのですが、シナリオは ”いつも通りゾンビ映画” フォーマットを綺麗になぞっていく素直なものなので、途中から先読みできてしまうのが残念。
それはそれで、水戸黄門みたいで好きなんですけどね。何かゾンビ映画としてなんらかの新しいものを期待するとちょっと、肩すかしを食うかもしれません。
しかし、ロメロルール(噛まれるのはもちろん、その他、どのような死に方でも脳さえ無事なら、すべてゾンビ化)で発生するゾンビが全力疾走しはじめたら、絶対、勝ち目無いよなぁ・・。

あ。そうそう、僕、この映画で「ムチムチのねーちゃんが出てこない」という点、非常に気に入ってます。
最近のゾンビ映画は絶叫担当のムチムチネーチャンが出てくるちょっと軟派な作品(マンディさんが出てくるThe rageとか)が多いのですが、本作はガリガリの薄幸そうなネーチャンが、同僚にぶん殴られて顔面血だらけにしながら、半ベソで必死に逃げるという、素晴らしい一品です。

ムチムチもそれはそれで良いんだけど、ガリガリの女の人が悲壮な顔つきをしていると、絶望感が凄まじいですよ。ガリガリ、最高デス!

The Gamer


->imdb:The Gamer
ガチでセカンドライフ(笑)をやる意味は、世界征服でした。
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FPSって、おもしろいよね。ほら、一人称視点で銃をババババッて撃ってさ、敵を殺しまくり!

もうね、このためならお金。惜しまないよ。僕。良い武器やアーマーを買ってさ、プロゲーマーとして稼ぐの。

なんつったって、俺のやってるゲーム。囚人をつかったガチのFPSだからね。
キャラが死ねば、リアルで人が死ぬ。たまらないよね。僕は死なないけどね。

僕はほら、スターゲーマーだから。僕のキャラは幸せだよね。死なないから。
でも彼は元々良い兵士だったみたいだ。

–@@@–
俺、超金持ち。

なぜなら、すごい発明をしたからさ。
チップを脳みそに埋め込んで、外部から動作を完全に支配できるの。

それでさ、セカンドライフ(笑)みたいなのをリアルでやればきっと面白いよ。
キャラは底辺連中をさ、適当に雇ってさ。

あ。そうだ!貧乏だけどキレイめな女をさバイトで雇ってアバターとして売り出せば、
キモヲタなんか、飛びつくよね!ほら、旦那が刑務所に入ってるようなヤツ。いいよね!

もちろん犯罪者を使ってゲームをやっても楽しいよね!ポイント稼がせて減刑なんかしたら、希望者増えるんじゃない?どっちにしろ、あいつら死ぬから、出所なんてできないけどさ。

–@@@–
こんな世の中間違っている、人間を使ってゲームをするなんて間違っている

彼奴の化けの皮を剥いでやる。

–@@@–
俺は濡れ衣を着せられた・・。今は、無理矢理ゲームキャラをやらされてる。

絶対、脱走して真相を暴いてやる。

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一応、日本でも公開されそうなので、ネタバレを避けつつの感想。
人間の行動を完全に支配できるテクノロジーを利用し生身の人間を使ってバーチャルワールドやFPS(TPS)を楽しむぜ!!という、無茶苦茶な倫理感をもつ近未来を描いた一品。

生身の人間を使うことに何の意味があるんだ?

ってのは、これがキャラクタの感覚がプレイヤー側に直接伝わる素晴らしい仕様なのですよ。なので、バカ売れ必須。


セカンドライフ(笑)的なところで働いている女。自分の意志とは無関係に乳を揉みます。
(キャラ役の意識は隔離されるはずなのですが、本能的なものなのか涙を流す)

一般民は、金持ちに体を遊ばれるだけで済みますが囚人はそうは行きません。
実弾をつかったFPSに強制参加なのですから・・・。

そりゃぁ、発狂してチップを取り出そうとする輩も居るわけです。

この過激なゲームには反対する道徳ハッカー集団もいて、それぞれの思惑が絡み合って、ストーリー展開していきます。

そして、ちょい役のジョン・レイクザモ。
ジェラルド・バトラー扮する主人公に色々と助言をするのですが、それが祟ってモブキャラにされてしまいます。しかも、戦場をデッキブラシで掃除する全く意味のないモブキャラ。非常にかわいそうです。

「アドレナリン」の監督さんなので、相変わらず映像はシャレオツです。前半部分のドンパチは、CGを多用していますが大迫力ですよ。


しかし、生身の人間をゲームの道具として軽く扱う道徳観を持つ未来という設定が生かせているのか?という難しい。あまり必然性がないんですよね、生身の人間を使うことに。SFなので、その辺にケチをつけても仕方ないですが。また、レジスタンスの皆さんもいまいちキャラが立ってない。リーダーのキーラ・セジウィックは、インパクトのある女性なので彼女だけは立っていますが、残りの人々は、こちらが意識する前に退場してしまいます。


↑一人だけ目立ってるキーラ・セジウィック(ケヴィン・ベーコンの嫁)


↑残りの人々代表の女の子(「Drag Me to Hell」 aka.「スぺル」の主演アリソン・ローマン)

また、”デクスター”でおなじみマイケル・C・ホール演じる天才クリエイター、キャッスルがジェラルド・バトラーを落とし込めた理由が薄すぎるのもちょっと厳しい。

ただ、彼の”バチギレ”た演技は、相変わらず楽しいです。

デクスターもそうですが、インテリキャラだと思っていたのに、結構良い体してるんですよ。ほどよいマッチョフェチには堪らないと思われ、また、終盤の変なダンスも結構キてます。

映像は本当にきれいで迫力のあるものです。劇場公開されたら間違いなくスクリーン観た方が良いと思います。やはりストーリーには物足りなさを感じるのがちょっと残念な一品。

なぜか乞食の役で、ロイド・カウフマン御大がカメオ出演してました。爺、何してますのん・・・。

他にもカメオ出演者が多数いるらしいですが、まったく確認できませんでした・・。

The Human Centipede (First Sequence) (aka.ムカデ人間)


->imdb:The Human Centipede
「これが貴方の与えた天罰だとしても、私は、人間であると、信じたいです」
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Review

やぁ!俺だよ!


↑俺。

俺さ、良いこと思いついた。っていうか、長年の夢だったんだよね!。

ムカデ人間を造る!!!


こうやって


こうやれば!!


ムカデ人間の完成です!!!

って、それでムカデになるのか!?
お前はバカなのか?真性か!!?キチガイなのか!!!


↑真性


そりゃこんな↑顔にもなりますわ!

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というわけで、人間の口と肛門を連結させて、ムカデ人間を造っちゃえ!という、奇天烈な発想が何かと話題で、カルト映画となるべく生まれたカルト映画。Human Centipede。アメリカでは劇場公開と同時にオンデマンド放送が行われており、知り合いがブツ送ってくれたので、早速観ることができたのですが・・。これがまた・・・。

ここまでブッ飛んでいる映画、久しぶりです。

ドイツの片田舎で車がパンクし途方に暮れる旅行者、リンゼンさんとジェニーさん。助けを呼ぼうと林道をフラフラ歩いていたら、たどり着いたのはちょっと挙動不審なお医者のヘイターさん宅。

実はヘイターさんは、人間ムカデを造ることが夢で、素材を探していたのです。
これはナイス!とばかりにヘイターさんは、親切なフリをして二人に眠剤を一服盛って、監禁。

リンゼンさんとジェニーさんは、キチガイヘイターさんの目を盗み、何度も逃げようと試みますがことごとく失敗してしまう。

そして、先に監禁されていたヤクザの兄ちゃんカツロー君(なぜか日本人)と連結手術を施され、見事ムカデ人間(見た目だけ)となってしまう。

そして、鬼のムカデ調教が始まるのでした・・・。

非常に簡単ではありますが、こんなお話です。まぁ、ウチのブログを見に来るような人々は、ご存じかと思います。しっかし、今までキチガイ博士は沢山いましたが、今回のは”マジバネェ”っす。

何か裏があるわけでもない、悲しい事情があるわけでもない、

ただ、

純粋に、

ムカデ人間を造りたい!!

んでもって、ペットにしたい!!

ムカデたん最高!!ハァハァ!

Filmpeep**のななみさんのレビューと被ってしまいますが、完全なるキチガイ博士です。
ただ口とケツを連結しただけでムカデになる訳ねぇだろうが!!っと思うんですけど、彼は本当にそれをやってのけます。医者になるくらいデキる子なのに、なんでそんなことを思ったんでしょうねぇ。


↑ムカデ人間制作が現実のものとなったことに感涙するヘイターさん

この映画は、そんなストーリーを冗談1つ入れることなく、真面目に真摯に撮りきっていため、”ムカデ人間”という冗談みたいな言葉の印象のまま本作を見てしまうと、ドン引き確実です。

大事なことなので2回言いますが、「人間の口と肛門を繋ぎ合わせてムカデ人間を造る」ですよ。いったい誰が得するのかさっぱり解らないですよね。
膝を改造しようが、歯を引っこ抜こうがムカデになる訳がねぇだろが!

しかし、僕は気になるわけですよ。何がとは直接書きませんけどね。ほら口と肛門を完全に縫い合わせる。あぁ何か気になりますよね。言いませんけど!僕は気になって気になって仕方ありませんでしたよ。(AVメーカー、リア王の某シリーズみたいなやつだったらどうしよう?とか)そっちの性癖はありませんけど。

で、たぶん、気にされている人がいると思いますで、一応言及しておきますが、現物は出てきません。しかし、ちなみにムカデ人間先頭、日本語しか話せないカツロー君。。。あぁもうやめましょう。ゴアは良いけど、これは違う。たぶん違う。


↑「あ・・ウンコ出る・・ごめん!ごめん!許してくれ!!」「ちょっマテ!!」

カツロー君ですが、演じているのは北村昭博さん。高校出てからいきなり渡米して映画監督を目指した強者。結構苦労されたみたいですが、最近芽が出て活躍しているようです。実際、演技巧いんですよ。


↑新聞を運べと言われたり、靴なめろ言われてブチキレるカツロー君

「貴方は!神様ですか!?俺はぁ!虫けらです!愛を捨て!子供を捨て生きてきましたぁ!しかしぃぃ!これが貴方の与えた天罰だとしてもぉ!俺は!人間であるとぉ!信じたいです!おいネーチャン!おい!!オッサン!!奇妙な世界やなぁ?これ!!ウハハ!!」

いやはや、すげぇ台詞です。(北村さんご本人からツイートいただきました。日本語の台詞は全てご自身が担当されていたとのことです。いやはや素晴らしい)
Amebaの方に公式ブログもあるみたいなので(アガサさん紹介ありがとうございます)、気になる人はどうぞ。公開時の質疑応答なんかも動画で公開されているのですが、バッキバキの日本訛り英語でのハイテンショントークがとても面白いですよ!

もう一つ、キチガイ博士のDieter Laserさん。

なんでしょうね長身のゲルマンってのはキチガイがしっくりくるんですかね。いや、ほかに誰がいるの?って言われると、ウド・キアーくらいしか浮かびませんけど。彼のキチガイの表情は素晴らしいの一言に尽きます。


↑ホレ、靴なめれ!

先の北村さんも「なんか変な人ッス。なんか野菜ジュースしか飲まねぇし!」と言った具合に語っています。

キチガイ博士のキチガイ演技を堪能できなければ、残るモノはガチで演技を続ける犠牲者3人。
博士のムカデ調教も全く愛がない。正直、嫌な気分しか残りません・・・・。僕は結構楽しんだ方だと思いますし、ある程度はお勧めしたいとは思いますが・・・。

実はこの映画、3部作の1作目。日本でもおそらく公開されるのでオチは書きませんが、どうやってこの後続けるのか想像もつきません。ただ、この徹底的な鬼畜具合の継続を望みます。おそらくは完全なるホラーカルト映画になるのは次作からかもしれません。

新しいカルト作品に幸あれ!

Legion(レギオン)


->imdb:Legion
「俺は神なんか信じていない」
「神も君らのことは信じていないさ」
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Review

ポール・ベタニーが天使ミカエルを演じているとくらいしか売りがなさそうに見えた本作。
実は、ストーリーの要になる妊婦役のエイドリアンヌ・パリッキ以外は脇を固めている役者も堅実で、安心して楽しめる(が、少し退屈で血と違和感がやや多い)ファンタジーでした。

ある夜、天使ミカエルが天から墜ちてきた。
(ミカエルっつっても、アレだ。Michaelなので、発音は普通にマイケルです)

人間を見限った神が放った人類を滅ぼそうとする神の軍隊を止めるため、そして人類の救世主となる子供を孕んだ、田舎のダイナー”Paradise Falls”のビッチウェイトレス、チャーリーとその子供を救うためだ。

ダイナーParadise Fallsには、妊婦のチャーリーのほか、自分の子を妊娠しているでもないのにチャーリーの面倒を献身的に見ている青年ジープ、うだつの上がらないジープを気にかける親父ボブ、料理人のパーシー、道に迷い電話を借りにダイナーに立ち寄ったカイル、そして車が故障したためたまたま通りがかった、ハワード、サンドラ、オードリー3人の親子連れがいた。

そこに、突然車で現れたのは、なぜか蠅がたかっているババァwith歩行器

レアステーキを注文し、モフモフ喰いつつ、チャーリーに向かって
「おまえのガキは、地獄に堕ちるよ!」
っと、細木数子のようなことを口走り、襲いかかってきたのだ!

ババァを何とか撃ち殺すが、ハワードが喉を嚙み切られ大けがを負ってしまう。

急ぎ隣町の病院まで運ぼうとするも、空一面を覆い尽くす蠅の群れにUターンを余儀なくされる。

途方に暮れるダイナー一行の前に多数の重火器で武装した天使様ミカエルがやってきて、

「俺の名前はマイケル(ミカエル)チャーリーの子は、救世主。それを守るためにきた。これから神の軍隊が襲いかかってくる。子が生まれるまで、ここに立てこもり戦うのだ!」

明らかに様子のおかしいことを口走るが、先のキチガイババァの件もあり、あっさり信じる一行。

そして天使に憑依され、凶暴化した人間の群れがダイナーに押し寄せてくるのであった。

導入部はこんな感じで、立てこもりホラーアクションを大期待してしまう。
実際、アイスクリーム屋(手足が伸びる)、包丁かかえた幼児・幼女を片っ端から撃ち殺していく不謹慎一大アクションシーンがあるのだが、それもすぐ終わってしまい、基本的にはうだつの上がらないジープ、ボブのダイナー親子の”人生後悔ばかりだぜ!”トークと、ミカエル様の”人間ってアホだけど、俺は好きなんだぜ!”トークがほとんどを占める。


↑例のアイスクリーム屋

蠅の大群や憑依された人間がワラワラやってくるあたりは、おお「レギオン」(レギオンの意味は、マルコ福音書あたりを読むと出てきます。めんどくさい場合は「エクソシスト3」でも言及されますのでそちらをどうぞ)だね!って思いますが、ダラダラと無駄に殺されにくるだけで、なんだか軽い。

また、大天使ミカエル様は聖書の設定上(聖書じゃないけど、失楽園あたりを読むと解ります)、人間に対する憐憫が厚い。しかしながら
カッペのダイナーの息子をして

「おまえは誰とも知らぬ子を宿した、アバズレウェイトレスの面倒をよく見ているから、すげー良いよな!おまえこそ救世主!!!」

とか抜かすあたり、えぇ?なにその軽い感じ?島田紳助の感動くらい軽いわ!!
と思いつつ

なんだか細かくね?天使って、細かいところ見てるんだね!!!結構暇なんじゃね?

という、しょーもない突っ込みを入れたくなる。
軽さは言葉だけにとどまらず、次々とあっさり死んでいくダイナー一行。
いやぁ、軽い軽い、世界が危機に瀕していると伝えるラジオ放送も軽い。

超軽量な終末。

人間爆弾にされるハワードさんと、それで溶けちゃうチャールズ・S・ダットン(おまえさん、いっつもそんな役回りだな)は、ちょっと良かったけど。

また、ラスボスとして登場するガブリエルとの男色を思わせる演出が、801属性の向きにはタマランかと思います。ミカエルがガブリエルの頬に手を置き「もういい、もう十分なんだ。こんなことやめよう・・。」っと。
端正なポール・ベタニーと暑苦しいケヴィン・デュランドの抱擁シーン。

どうしたいんだよ!何が狙いなんだよ!俺は、おもしろくねぇぞ!
(隣で見ていた嫁は「オラオラ、はよ、キスしろよ!」言っていたが。)

カッペダイナーに舞い降りたミカエル様も相当アレなのだが、ミカエルとタイマンは張りに降りてくるガブリエルの絵も相当アレ。黒い翼に甲冑にトゲトゲハンマー。なんと言っていいのか解らない違和感。

あれ・・?でもこの映画、実はオールマイティな要素詰まってるんじゃね?
ホラー要素ソコソコ、アクションもソコソコ、ベタニーファンへのサービスも盛り。
かわいいネーチャンもオバチャンも、ナイスミドルなオッサンも足りないものは何もない!

しかし・・・。

おかしい。だけど何かが足りない・・。
足りないんだけど、足りないものがなんだかわからない。そんな不思議な映画。

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↑宇宙戦争のトライポッド起動音のような音とともに登場するガブリエル様

The Last House on Dead End Street (ラスト・ハウス・オン・デッド・エンド・ストリート)


->imdb:The Last House on Dead End Street
人を不快にするために作った映画と言われているが、実は不快のベクトルが違う。
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Review

どういうわけか、最近「悪魔の調教師」と「悪魔の狂暴パニック」の3本セットでDVD化された本作。

ナルシストな兄ちゃんが、昔の仲間と連れだってスナッフビデオを撮る。そして逮捕される。ただそれだけのお話。’77年の作品にしてはゴア描写に気合いが入っているようにも見えるが、何か投げやりな感じがする不思議な印象。

H.G.ルイスから勢いを抜いて、芸術気取りを注入し不真面目で割ったような作品だ。
なんでそんな感じがするのか?それは以下のキャプチャを見ていただこう。

女の股間に動物の蹄をセット「どうだ!口蹄疫にしてやる!」とか言いながら
髭の兄ちゃんにしゃぶらせて、ほーれ角も着けたろか!?

よーし、土人メイクの奥様に一本鞭をくれてやるぜ!!

それを観て爆笑する、ガンギマリ女


俺かっこいいしょ?わるいっしょ?

うわーーー、うっぜぇぇぇぇぇ!!!
なんかこういうのうっぜえぇぇぇ!!!!

そういう感じのシーンが細切れで入りつつ、殺人シーンも細切れで入る。ねー。なんかもう、うっざいでしょー?
有名なオネーチャン解体シーンもなんだかフィルムの質感に騙された感ありありです。

でも、僕は嫌いじゃないんです。
両足切断されて気絶している所を、アンモニアで起こされた女が自分の足下をみて絶叫するのとか。


「GIALLO A VENEZIA」でも、同じようなシーンがあります。あちらは殺人者のミラーサングラスに被害者の姿が映っていたりと、色々気を遣っているのでデキは雲泥の差ですが・・・。

で、結局、何が不快なのか?っというと、
全体通してみても、まったく意味がわからないし、何だかよく解らないけど不気味だしイヤなんだけど
それ以上に「こういう映画を撮って、ドヤ顔していそうな制作者」に思いを馳せると
かなり不快な感じがするんじゃないかと。絶対、ドヤ顔してる。絶対。
撮ってる本人達は相当ハイテンションなんでしょうが、現物はそんなに盛り上がっているように見えない。
だけど、当事者達のテンションが伝わってくる。

昔から有名な一品だったのですが、何故今更国内版が出たのだろう・・。youtubeにも転がっているし、ニコ動でも見放題という状況。もうちょっと早めに出しておけば良かったと思うのだが。

国内版では山口雄大氏、井口昇氏のオーディオコメンタリーが特典で入っています。
コレがまた、本編以上にやる気がないというか、なんというか・・。
両名「こんなの二度と観ねぇよ!観たらDVD割って捨てとけ!」だの、主人公の気取ったショットに対して「バカ!」等々、むっちゃ貶しております。ここまで、ボッコボコに酷評するコメンタリーも珍しいっすよね。
僕は、正直、コメンタリの方が面白かったです。(笑

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更新が滞っておりますが〜

いやー、すみません。すみません。
ぜんっぜん当たりの映画が無くてですね、これっぽっちも更新できないんですよ。
しかたないので、近々、80年代作品を掘ってみようと思っております。

しばらくおまちくださいませ。

The Meat Grinder(aka.Cheuuat gaawn chim)


->imdb:Cheuuat gaawn chim
不幸すぎて気が狂ってしまった。「切株、おいしーよ!!」
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Synopsis


ビックリするほど不幸なバックボーンを持つ、四十路(たぶん)女ブード。

暴動で拾った(というか手持ちの屋台にたまたま紛れ込んでいた)死体で
肉ソバを作ってお店に出したら、大好評!

やった!ラッキー!これで足が不自由な娘の面倒も見られるし!
行方不明のバカ旦那がこしらえた借金も何とかなりそう!
若いイケメンと付き合えるようになったし!

人肉(実はイケメンの友人)様ありがとうございます!!!

っと、ブードさん、人肉ソバマスターという
料理の才能を隠しながらイケメンと幸せな生活を送るブードさん。

しかし、ある夜、勢い余って借金取り3人組をぶっ殺してしまいます。


ジェバンニの如く、一晩で手際よくスープのダシと具材にしますが、
翌朝、ハードな仕事でアザだらけになり、放心しているブードを見たイケメンは、
すっかり暴漢に襲われたと思い込み

「これからは、僕が守るよ!!」

なーんて、格好いいこと言っちゃって、ブードとイケメンは深い関係に
なります。しかし、その矢先、イケメンは店の裏の水瓶からブードの娘の遺体を発見してしまいます。

実は、ブードの娘は、バカ旦那と浮気相手のベビーシッターに浮気の現場を見てしまったため、
2人に殺されていたのでした。浮気の現場を見ただけの子供を水瓶に沈めて溺死させたのです。酷いモンです。

それ以降、ブードは娘の幻覚を見ていたに過ぎなかったのでした。

イケメンは、すっかりドン引きし、ブードから距離を置き、小西真奈美風の若い女と付き合い始めます。

娘の死体を隠していたため、警察に連行されるブード。
まぁ行方不明のバカ旦那と浮気相手の殺害容疑もかかってしまうのだが、
(実際、ボッコボコに拷問死させてます)

殺人の証拠もないし、娘も殺したわけではないので、あっさりと釈放されるのでした。

また寂しい一人モノになってしまったブード。既にサイコシェフとしての
才能を開花させてしまっていたため、イケメンを狙うストーカーに変身します。

まず、イケメンの若い彼女を拉致。早速スープの具材にしようと画策するのですが・・・。

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Review

タイの映画ってーのは、本当に無茶なことをやってくれる。
「ラップ・ノーン」や「アート・オブ・デビル」。さらに昔の「陵辱され自殺した女が幽霊になって復讐しまくる」シリーズも”やるならトコトンやってやろうじゃん!”っと、ファンに対して大サービスをしてくれます。

本作も例に漏れず、むっちゃくちゃのグッチャグチャです。犠牲者は単なる食材です。足も指も首もバランバランの切株祭り。ブッチャー映画お得意のかぎ針宙づりやら、七面鳥でもあるまいに口が裂けるまで香辛料を無理矢理詰め込まれたり等々大変。


ゴアばかりではなく、頻繁にカットインされるモノクロの回想シーンとの連携、後半に行くにしたがい壊れていく音楽とエフェクト。すべて良い感じ。

さらにタイの映画は、基本的に美形しかでません。”その辺のネーチャンに適当に絶叫演技させました”という事はしません。タイの芸能界は、一般人にはまだまだ敷居が高いと以前、聞いたことがありますし、白人とのハーフが多いのも要因の一つかと思います。ブードも歳はとっていますが、やはり美人です。

それにしても、ブードはあまりに不幸すぎてちょっと同情してしまします。
元は、父親が何処かで作った連れ子だったのですが、その父親とその腹違いの息子に嬲られまくり、水瓶に顔を沈められながらのハードSMセックスやら豚血責めやらでムチャクチャされたあげく、近親相姦っぽい感じで生まれた娘は、生まれたとたんに母に蹴りを入れられ障害児。


そんな母も自分の旦那と息子の馬鹿さ加減に嫌気がさし、毒殺して人肉ソバを作る人肉スープマスター。
(そうです、そもそも人肉ソバレシピは、母親から受け継いだものだったのです。)
synopsisの通り、折角育てた娘もくだらないことで溺死。もうムチャクチャです。

不幸すぎて完全に心が壊れてしまったブードは、後半、出刃包丁をもって繁華街をウロウロ。イケメンに「俺が悪かった!」っと謝罪されても娘の幻覚に「殺せ!」っと耳元で囁かれ、涙を流しながら本心とは裏腹な行動を取ろうとしてしまう等、悲しくて涙を禁じ得ません。

とにかく盛りだくさんの90分。西洋のスラッシーさと東洋のジメジメ怨念の融合。すばらしい!

Crank:High Voltage(aka.アドレナリン ハイボルテージ)


->imdb:Crank High Voltage
ジェイソンさん、なにしてんすか?デヴィッドさん、なにしてんすか?
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Review

常にアドレナリンを出し、テンションアゲアゲでないと死んでしまうインチキ中国毒を(インチキではない)盛られ、むやみやたらと怒り狂いながら解毒剤を探すバカ映画、アドレナリンの続編。

続編っつっても、「お前、最後に死んだじゃん?、高いところから落っこちて死んだじゃん??」っと思われていた、今、イチバンカッコイイ禿、ジェイソン・ステイサム演じる、シェブ・チェリオス。

シレーッと、生きてました。確かに死にそうになってたけど、生きてました。
ムチャクチャです。当然、本作も前作以上にムチャクチャです。
大事なことなんで、2回言いました

ムチャクチャと言っても、前作をより「酷く」焼き直した自家発電映画。
ほぼ前作の完全トレースで「死霊のはらわた」と「死霊のはらわた2」の関係みたいなもんです。

何をやっても死なないので、その丈夫な心臓を買われたチェリオスのオッサン、今度は心臓を盗まれたあげく、定期的に充電が必要な人口心臓(多分中国製)を埋め込まれてしまいました。

今度は、定期的に充電しないと死にます。しかし、とりあえず何でも良いから感電すれば充電できるという、簡易設定がバカっぷりを加速させます。スタンガンが、シガーソケットが、電柱のトランスミッターが、変電所が、あらゆる電気関連施設が延命の鍵になります。今回も大観衆面前SEXもあります。(擦ると発電するんだってさ。バカ。)

さて、なんで映画を取り上げたか?っというと、切株っぷりが半端ないのです。
冒頭の手術シーンに始まり、チェリオスの過去の仕事、乳をぶち抜かれてニセ乳のシリコン大流出、見せしめの乳首切り、首だけで延命されている可哀相な人等々。乳と血の豪快な90分となっております。


インチキ心臓移植中 / チンコ潰されるの図

乳のシリコン大流出中 / 大観衆大公開セックス中

腹ぶち抜かれて内臓出ちゃいました / ジェイソンさんはこういう図がイチバンですな

デビッドさん、なにしてはるんですか? / 肘を輪切りにされました。

首だけで良い感じの人 / お仕置きで乳首切っちゃう根性見せた人

嫌いな人は本当に嫌いな中身スッカラカンの映画ですが、週末に頭スッキリさせるにはもってこいの一品。
オススメ。

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Triangle


->imdb:Triangle
例のあの感覚、フランス語でしか言えないあの感覚。
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synopsis


シングルマザー(たぶん)のJessさん。育児疲れを癒そうと
お友達と快適クルージングに出かけます。

快適クルージングのはずだったのですが、なぜか猛烈な嵐がやってきて
ヨットは転覆。あわや遭難の憂き目に遭います。

まったく、折角、疲れを癒そうとしたのに散々です。
しかもお友達の一人は行方不明になってしまいます。

転覆したヨットの上で途方に暮れる、Jess、Greg、Victor、Sallyの四人ですが
そこに豪華客船(でもなんか古い)やってきます。

「やった!助かった!」と、喜んで乗船する四人。
しかし、客船は何故か無人。豪華なフルーツなんかも用意されていますが
人っ子一人いません。なんだか、よく聞く幽霊船みたいな、怪しい船です
AEOLUS(アイオロス)という船の名前も非常に意味深です(実際、オチに繋がる意味はあります。)

船内を散策すると、なぜかJessさんの家と車の鍵が落ちています。

「?・・なんで?」

っと、疑問に思っていたら、血痕や謎の血文字メッセージを発見!
そして謎の覆面殺人鬼に襲われます。

Jessを除く3人は、あっという間に殺されてしまいますが、
何故か3人はそろって「Jessにやられた!」と言い残します。

なんだか、あらぬ疑いをかけられたまま、一人残ってしまったJessさん。
覆面殺人鬼とのタイマンに見事勝利。呆然としているとそこに、”自分を含む殺された三人”を
乗せた転覆ヨットがやってくるのでした・・・。

「なぜ?なんで自分がもう一人いるんだ?」

Jessさんは気がつくのです。先の覆面殺人鬼は、別の自分であると。
そして、この殺人は延々と繰り返されていることを。

無間地獄から抜け出そうとJessさんは、試行錯誤しますが、過去・未来の
自分自身の虐殺がどうにも止まりません。

どう抗っても、再びやってくる自分を乗せたヨット。
彼女が観るのは、延々繰り返された殺人による、仲間の山積み死体。
(しかも、全員同じだ)

結局、彼女は別の自分との格闘に負け、海に転落。
目を覚ますと、地元の浜辺。

家に帰ると、子供に辛く当たる、また別の自分が居るのでした。

何を思ったかJessさんは、その別の自分自身をハンマーで撲殺。
死体を詰め込み、子供と一緒に車で出かけます。

途中、鳩をひき殺してしまうのですが、鳩を路肩に処分しようとすると
そこには、大量の鳩の死体が・・。

そう、これも予定調和無間地獄ループの一部だったのです・・・。

再び走り出す車、騒ぎ出す子供、そして目の前にはトラック。。。

トランクの撲殺済みJessは事故死として扱われ、
運転していたJessは、諦め顔でタクシーに乗り港を目指す。。。

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Review

「例のあの感覚、フランス語でしか言えないあの感覚」ってのは、S.キングの
短編で、無間地獄に嵌った女を描いた一品。なんとなく思い出したんで、書いてみただけです。

こういう不条理パターンの作品は、大体、「ジェイコブス・ラダー」あたりのオチに落ち着くのですが、
この作品はなかなか捻ってありました。

「実は死んでました」「実は夢でした」といった、安易なところには着地を許さず、
徹底的に不条理無間地獄を描ききっていると思います。
それでいて、観客を過剰に混乱させようとはしていません。ヒント(船の名前、傷のついたレコード、Jessの夢、等)もしっかり組み込まれています。ただ、Jessがなんで無間地獄に陥ったのか?という説明は全くありませんが。

監督・脚本はSeverance(aka.サヴァイブ 殺戮の森)、Creep(aka.レイジ34フン)のChristopher Smith。どうりでちょっと捻くれた映画です。
前作のSeveranceは、コメディ路線が強く出たスラッシャーでしたが、本作は、お笑いはありませんし、Creep、Seceranceの2作品のようなゴアゴア描写もありません。トワイライト・ゾーン的な不条理地獄を淡々と表現しています。

しかし、時折見せるスラッシーな表現はやはり秀逸。
次作の「Black Death」も楽しみです。

本作には細々とした設定や小ネタがあるのですが、別のサイト様がガッツリと詳しくレビューされています。
是非そちらも参考に!

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