Black Sheep

Synopsis

 
ここは、ニュージーランドの田舎農場。

 
ヘンリー少年はある悪戯により羊が大の苦手になってしまうのでした

   
まぁそんなこんなで家を出ていたヘンリーは、兄貴が実家の農場を売りに出すということで久しぶりに帰郷した。 兄貴のアンガスが良からぬ研究に手を出していることも知らずに。

 
そんな折、アンガスの良からぬ研究をかぎつけた動物保護活動家が研究物資を持ち出してしまったのです。

   
案の定、活動家がヘマをしでかし、廃棄されるはずの「変な羊」が野に放たれてしまいます。
斯くして、一帯の羊ちゃんたちが、一斉に捕食者となるお膳立てができてしまうのでした。

   
農夫のタッカーと保護活動家のエクスペリエンス(なんつー名前だ)と
ヘンリーは凶暴化した羊に追われながら牧場を右往左往します。


羊と格闘し、足を噛まれたタッカー・・・そのタッカーの足が
羊になっている!!!凶暴化した羊に噛まれると、なんとびっくり!羊になってしまうのだ。

 
当然、下手こいた活動家も噛まれており、着々と羊化が進みます

 
「なんだよ、むちゃくちゃじゃねぇか!」

   
ヘンリーは、羊恐怖症を克服し、馬鹿兄貴から農場を取り戻すことができるのか? そんなことより、この大量の羊の群れから逃れることはできるのか??? タッカーは人間に戻れるのか?

Review

ニュージーランドが舞台で血とジョークにまみれた作品となると、どうしても「ピーター・ジャクソンの再来?」とか
安易に言われそうですが、なんとなと系統が違うような気がします。

WETAデジタルという大御所に色々とVFXを依頼したようですが、羊化するシーン、千頭くらいの羊が群れで草原を闊歩するシーンの2カ所程度かと思われます。他の部分についてはアナログ感覚が炸裂です。

どのくらいアナログか?というと「狼男アメリカン」のピカデリー・サーカスのシーンくらい。
ヘンリーのうさんくさい研究のために集められた投資家連中がモコモコ軍団に捕食されるシーンはまさにそれ。
羊の上半身をアニマトロニクスないし手を突っ込んだ着ぐるみ丸出し感がたまりません!すんばらしいです。

ジョークとホラーを安易に組み合わせた作品は叩かれることが多いですが、本作は相手が羊だけにおちゃらけて正解。
口を血に染めて佇む羊の立ち姿は非常にシュールです。

コメディ化の利点としては、説得力というものが元から無いため、いい加減な解決法も違和感が無いという点もあげられます。

是非劇場でも観てみたい一品。DVDスルーなんてもったいない。

ただ羊を燃したり、刻んだり、生皮剥いだりするので
羊好きにはおすすめできません。


Caputures

 
ヘンリーが羊恐怖症となった事件。羊の生皮被ったガキ(アンガス?タッカー)アンガスに脅かされたんですね。
(2008/03/10修正 thx!浮気モノ様)

   
モコモコと犬と死体。なかなか観ることができませんね。(Isolationという映画でも牧場が舞台ですが、あっちは暗すぎます)

   
最初の襲撃です。

   
外に出ようと思ったら、羊が沢山!。どれが「変な羊」なのかわかりません!
それ以前に、ヘンリーはこの中を抜けることができません(恐怖症なんで。。)

   
怪しい研究所の一場面。バイオ・オーガニック(笑)な羊を作っているんだそうな。

   
そんなことしている間に次々と喰われちゃいます

     
廃棄物の穴に落とされたヘンリーとエクスペリエンス
タッカーは、もうすぐ羊になりそうです!でも、眼鏡研究員の治療薬(?)で元通り。

     
バイオうんちゃらな羊を投資家へ紹介中のヘンリーですが、具合が悪そうです
そこへ、羊の軍団が!左の写真の東洋人はこの後、「あう〜、タベラレチャウヨ」っと叫んで逃げ回ります。

     
おお、待望の地獄絵図!

     
羊へ変身したアンガスは、あっさり倒されてしまいます。羊へ「もう一度俺を羊に変えてみれ!」
っとお願いしますが・・・

   
チンコビローーーン!!はうあ!!!!

     
羊化を戻す薬もあり、牧場には平和が戻るのでした。書きませんでしたがヘンリーのオカンもかなり良い感じです。
犬も元気に吠えます・・・「メェェェェッ」っと・・・・え?