非常に器用な映画。ホラー映画の基本プロットを面白可笑しく描くのは
今に始まったことではないのだが、「伝説の殺人鬼」になりたいオッサンが
必死にお膳立てをしていく部分は、いままで観たこと無かった。
Vernonさんは、最初面白可笑しいオッサンなのだが
ゆっくりゆっくりキ印テイストを醸し出していく。
前半がVernonさんの妄想と懸命なセッティングを手持ちカメラでのドキュメンタリータッチで描く。
「こいつらはエロいから、このタイミングで一発やるはず!そこに押し入って殺してやるんだ!」
「納屋はいいよねぇ。死体を隠しておいて、逃げ込んだ奴をビビらせるぜ!」
等々、解説・ウンチク盛りだくさん
後半は、Vernonさんの凶行はやっぱり良くない!っと気が付いたTaylorご一行が、
若造さん達を助けに行き、計画がメチャクチャになるという
ホラーコメディになります。
しっかしまぁ、処女だと思って生き残り用に確保しておいた女の子が実は結構派手にやっていたり、
Taylorの仲間が「一緒に、番組作ってたじゃん!」とかVernonさんに
言い寄るもテンション上がったVernonさんにぶっ殺されたりと
前半のネタふりはいったい何だったと思わせるメチャクチャっぷり。
ゴアは殆どなし。雰囲気で楽しむ映画。
「ドリスコルのキチガイ娘」Angela GoethalsがTaylor
Vernonを真のキチガイとし、ハロウィンのルーミス医師の如く粘着する変な医者にRobert Englund、
無意味に殺される図書館のオバチャンにはポルター・ガイストのアレ。
一瞬だけケイン・"ジェイソン"・ホッダーも出ているらしいが確認できず。
Angela Goethalsは多少しゃくれているが結構好きな感じ。
シリーズ化・・は難しいだろうなあ。
ところで、エンドロールの曲がTalking HeadsのPsycho Killerなんですよ。
デイヴィッド・バーンのヘニャヘニャ声がたまらなく映画にマッチしていてですね、最高なんですよ。
いやぁ、トーキングヘッズいいね。大好き。
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