->imdb:Blood Junkie
毎度おなじみ、チープなホラー作らせたら世界一のトロマ社プレゼンツ
超低予算(7000ドル)の80年代リスペクトホラー!Yeahhhh! Wisconsin!!!!
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Synopsis

レイチェルが家でエアロビビデオを見ながら、ダイエットにいそしんでいると、親友のローラから「弟の子守代をゲットしたから、遊ぶべ!!!」というお誘いの電話が。ルンルン気分で2人はコンビニへ。

店員に色仕掛けをし身分証を見せずに酒を買うことに成功。「今日は親も居ないし、飲むべ!」っとウハウハと店を出ると、クレイグとテディの髭野郎2人組にナンパされ、キャンプ場にしけこむ事になる。


ローラの弟アンディも、アリを虫眼鏡で焦がして悦に浸っているような変わったガキだが、放っておく訳にもいかずキャンプに同行。彼らは怪談やらキャンプファイアでマシュマロ焼き、お楽しみのカーセックスなど画に描いたような青春を満喫。

しかし、翌朝になり散策をしているとレイチェルが行方不明に。続いてローラまで居なくなってしまう。クレイグとテディは、途方に暮れるが、キャンプ場近くに怪しげな廃工場を発見。そこにローラの痕跡を見つける。
そして背後からガスマスクの殺人鬼が二人に迫る!!!

・・・そういえば弟のアンディはどこに行った???

Review

若者4人(とクソガキ一名)が寂れたキャンプ場でチュッチュしていたら、ガスマスクを被った殺人鬼にぶっ殺されるっという単純で枯れたストーリー。
しかし、本作は時代設定を89年とし、徹底的に80年代の再現に努める。登場人物の原色がキツイ、ブカブカの服装、プラスチッキーな小物、強烈にチープなシンセとリズムマシーンのBGM、それらを
変色コマ落ち上等のグラインドハウス風フィルムにのせる。ド演歌を8トラックで聴いているような感覚の映画だ。

トロマというと、勢い任せで作ったクリーチャーが大暴れする映画ばかりが目に付くが、本作は割と落ち着いた感じ。(要はいつにも増してダラダラしているわけだが、それはそれで懐かしい感じがするのだ。)詳しくは調べてないが、どうやらトロマ社が買い付けただけで、制作自体はトロマとは関係ないっぽい。

本作、ランニングタイムは72分であるが、50分くらいは延々と80年代リスペクトだ。僕は非常に楽しめるが、80年代を知らない輩には、退屈なだけかもしれない。


↑エアロビビデオにレオタード


↑変なパーマにデカメガネ、マレットヘアに口ひげ


↑見てくださいよ、このデニムの色を!


↑こういうダルッダルなエピソードが延々と続きます。しかも乳は代役である。

残り20分くらいで、微妙なスラッシャームービーへと移行していくが、非常に脱力感に満ちた殺害シーンがまた良い。


↑ガスマスクってずるいよねえ、格好良く見えるもんね。でも何か怠い感じなんだよなぁ・・。


↑ホースでチューチュー血を吸う。/本作で一番コストがかかっていると思われる物品。

若者に混じって、画面をウロチョロするクソガキがとにかく怪しいなぁっと思っていたら、
案の定という展開も分かりやすくて気に入った。

無駄な事に金をかけず、そこそこ捻りの効いた脚本でそこそこに観られるという良くも悪くもトロマらしくない映画。


↑怪しいガキ、”アッチ側の子供”のステロタイプ的なショット

以下、ネタバレ


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

冒頭、ガスマスク男がヒッピー風のヒッチハイカーをぶち殺すシーンがあります。で、これは実はアンディが見ていたTV映画でしたというシーケンスがあるですが、これが実はヒントになっている。
ガスマスクの男が、皆を殺し回っていたというのはアンディ目線の出来事で、本当はアンディ自身が無意識に片っ端から殺しまくっていたのだ!!!っというオチなのでした。まぁベタですねえ。

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