->imdb:Slime City Massacre
足踏みすること22年。
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Review

ドロドロスライム人間が無軌道に人をぶっ殺すだけの映画、グレッグ・ランバーソン監督の「ジャンクシティ/屍肉の館」。その22年ぶりの続編だ。もちろん監督は同じくグレッグ・ランバーソン。

「ジャンクシティ/屍肉の館」を振り返ってみるとこんな話。

アパートに引っ越してきた学生が、謎の隣人に”カラフルな液体とヨーグルト的な何か”を振る舞われる。
危ぶみながら喰ってみると、意外と旨い。しかし、"それ"を喰うと・・・

・何故か体からスライム状の何かが染み出す(実際の所は、体が溶けているらしいが)
・殺人衝動を抑えられなくなる
・人を殺すと、なぜか体のスライム染み出しが治まる。
・治まってもてもまた”カラフルな液体とヨーグルト的な何か”を欲する衝動に駆られる

実は、その謎の食い物は、過去集団自殺したヘンテコ宗教団体の信者の
魂が詰まった物で、殺人を繰り返すたびに人格を信者の魂に乗っ取られていくのだ!

学生さんは、カラフルな食い物を食っては、人を殺しまくる。
果ては、恋人までを手にかけようとするが・・。

B級ホラーとしては、非常に魅力的なストーリー。
ローションを頭から被っるだけの意味のないドロドロ化のインパクトのみが先行するため、よく「ダメ映画」「カス」「Z級」などと言われている作品ですが、そんなに決して悪くはないんですよ。

↑特にクライマックスのパックリと割れた頭から逃げ出す脳味噌は最高だ!!

で、続編の話。

謎の緑色爆弾が炸裂、荒廃した近未来のニューヨーク。あてもなくふらつく4人の若者。

↑冒頭、トロマ社総帥、ロイド・カウフマンの小芝居が炸裂し、嫌な予感しかしない。

ふらり立ち寄った廃屋から発見した、”お酒っぽい液体とヨーグルト的な何か”を飲むと、体から色とりどりの分泌液が出るようになり、殺しやらセックスやらの衝動が抑えられなくなってしまう。
前後不覚になりながら、浮浪者コミュニティに忍び込み、ルンペンを殺してみたら、あら不思議。ドロドロが治まった!しかし、モチロン彼らが口にしたのは、前作同様、宗教団体謹製人格乗っ取り秘薬。あっという間に”お酒っぽい液体とヨーグルト的な何か”の中毒になってしまう。

一方、リッチなスーツ族が荒廃したニューヨークから浮浪者を一掃しようと傭兵を雇い、浮浪者皆殺しを企む。そんなわけで、浮浪者と傭兵とドロドロ人間の三つどもえの死闘の火ぶたが切って押落とされたのだ!!!

はあ・・・・。
あ、メインストーリーの裏に、宗教団体謹製人格乗っ取り秘薬の誕生秘話も描かれるのですが、あってもなくてもどっちでもいい話になってます。

つまり、うん・・・そうなんだ。ごめん。ドロドロ人間が浮浪者と傭兵の皆さんをグチャグチャの肉片にするだけの映画なんだ。前作とほとんど同じ?そうだよ!同じだよ!悪いのかよ!!!

22年経っても、やってることが全く変わっていないことに感動すら覚える。全然脱がないセックスシーン(前作よりは脱いでるけどね!)、頭からローションぶっかけただけのドロドロ表現。
前作の衝撃シーン、ドロドロ人間の頭がパックリ割れて脳みそがエッチラオッチラと這いずるシーンも健在。


↑今回は色とりどりスライムだよ!


↑ローションプレイだよ!!!

「おもしろいの?」って言われると「うーん、そうでも無いよ・・」っと答えるしか無いのですが、僕が凄く気に入ったのは"ドロドロになりすぎて"バスタブにまとめてある女。


↑この状態でFuck me!Fuck me!連呼してます。(後半は巨大マンコ人間として復活します)

スキモノの中では有名な氏賀Y太の漫画に登場するヒルのDNAを仕込まれた女に似てるんですねぇ。

↑氏賀Y太先生の名作です

何度も”やっていることは前作と同じ”と言っていますが、当時はアングルや血糊で誤魔化していたメイクがCGへと置き換えられ、アナログ独特の味は失われています。
少し残念ですが、豪快な人体破壊シーンはありますし、ジャンクシティが面白かった人(いるよね?僕以外にも!)は、それなりに楽しめる・・・っと思うんだけどなぁ・・・。

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