イエロージャップは皆殺し。え?韓国人?同じだろーが!

あらすじ

LAに留学中のボンボン日本人留学生と生真面目韓国人留学生が街外れのコテージへバカンスに行く。しかし、そこにはキ印兄弟(+アホ親父)強盗殺人鬼のテリトリーだったのだ!

感想

日本製スラッシャー映画としては、かなり素晴らしいデキであった。
本作、僕が寄稿しているTRASH-UP!!でもバックアップしているので、あんまり褒めすぎると、「ただの身内プッシュじゃねぇか!」と思われそうなのでアレなんですけども、ほんと頑張ってるし面白いんですよ。

「あ、作り手はインディ・ホラーが好きなんだろうな」というベタな画が連発。これが非常に荒っぽいんだが、味のある荒っぽさ。(この味だし加減、狙ってやっていると思うんですけど、天然でやっていたら、僕はなにか末恐ろしいものを感じます。)そしてそこに人種・言語のギャップを含ませたエピソードを入れ込み、ベタな中にも新鮮な感覚を持たせていて、これも非常に良い。日本人が揃いも揃って全員ボンボンクズ野郎で英語が全くできないという設定は極端すぎだとは思うが、英語を理解できない故に全てが裏目に出る部分が、その極端さを伴うことで楽しい脱力系隠し味となっている。

そしてベタなプロットからは想像もできない中盤以降の超展開。これはですね、是非観て確かめて欲しいんですけど、これにノれるかノれないかで、本作の評価が決まってしまうというレベルのもの。だからこのエントリの「あらすじ」がアッサリとしか書けないんですねぇ、すみませんねぇ。でも、”その問題のシーンが始まった途端判る人は判る”んで、その瞬間「ニヤリ」とできますよ。またゴア描写については、低予算ホラーのクオリティを脱してはいないが、切株も連発するし描写も痛々しい。十分満足できます。

役者さんはキム・コッピだけはキャリアが違うので別格。もちろん日本人チームも相当がんばっていて、大畠奈菜子さんの特訓しまくったという英語芝居は自然でビックリ。”ムカデ人間先頭”でお馴染みの北村さんもクズ野郎をノリノリで演じていて、楽しんで作った雰囲気が伝わってきます。

ポレポレ東中野にて2013/06/08〜21まで毎日21時から上映中です。毎日1回のみなので、なかなか足を運びにくいかもしれませんが、是非!

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