->imdb:SAW 3D
ボビー・ダレンって、誰やねん!っと思ってたら・・。
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Review

「やっと終わってくれるのか。」っと。ウチの嫁をして「あんた、いい加減にこのシリーズに付き合うのはお止しなさい」と言わしめた、21世紀のトーチャーポルノの元祖。正直、この映画のレビューを書くのは意味があるのか?っと思うのだが、折角最後(の予定)なので、書いておく。

(一応は)最終作といえども、2作目以降、全作品が踏襲してきた基本フォーマットは変わらない。できる限りパンチのあるゲームをオープニングに持ってきて、メインキャストの紹介〜誘拐〜拷問〜オチという具合である。

ただし、(一応は)最終作だけに「終わらせる気マンマン」であるため、4作目以降目立って鬱陶しかった、わざわざ次に繋げるためのあからさまな仕込みネタがない。これ、気分いいですよ。
いつも以上のペースでザクザクとあり得ない拷問ゲームで人が死ぬ。未だにこの作品を観に来ている人は、多少の矛盾や無茶苦茶な設定なんか気にしないですから、「もうやれるだけやってしまえばいいんだろう?」というスタンス、良いですね。えぇ。良いですよー。

今回、軸になるのは、前作でジル(ジグソウこと、ジョンの嫁さん)に嵌められたホフマンの復讐劇。ただ、ジョンやアマンダ、ジルに比べたら、ホフマンは「命を粗末にしている人を改心させる」という信念もなく、見た目の魅力もあまりないキャラクターで、ただのパラノイアな野郎という印象しかないボンクラ。アマンダは嫉妬心から暴走し、ジグソウが仕掛けたテストに敗北したが、ホフマンは最初から暴走しっぱなしだし・・。

なんにせよ。僕の印象では、あまりにもイマイチな野郎なんですよ。えぇ、ぶっちゃけ格好良くない。それに対抗するべきジルも、基本的にキャーキャー逃げ回っているだけで何にもしないし、今回、メインディッシュとなるはずだった、ショーン・パトリック・フラナリーの役どころも、バックボーンがイマイチハッキリしないため安い感じは否めない。そんなわけで、やはりストーリーの荒さは目立つ。そもそも1作目で足をぶった切ったゴードン先生を再登板させた時点でオチ丸出しじゃねぇかと。

結局は、「今回はどんなエゲつない拷問を見せてくれるんですか?」っとなってしまうわけです。そこに着地してしまうのがこのシリーズの宿命。今回もまぁ、良かったですよ。えぇ。いっそ、1から本作までの拷問シーンだけを繋げたDVDとか出ないかなと。基本的に「エゲつない」モノさえ観られればどうでも良いわけですよ。この映画は。

でも。

やっちゃってるんだ。修正しちゃってるんだ。腹に回転ノコがザクザクとめり込んで、内臓が出るところ。めっちゃ血が黒ボケ塗りされてましたよ。おいおい。nice boat.かよ?っと。両目に金属パイプがズブズブ刺さるとこ他、ゴアシーンではコントラストをあからさまに落としてたし。

あのさぁ、ウンコ観に来た客にウンコを見せないでどうすんだよと。ウンコ見に来るような連中は、そのウンコが柔らかいのか堅いのか、コーンやらワカメやら、ナッツでも入ってやしないのか?っというのを観に来てるんじゃないのかと。まぁ、全体見せたところで映画の評価が上がるわけでもないんだけどね・・・。どんな判断だ?と言わざるを得ない。

結局、3作目以降の煮え切らない(映像的に)感じは引きずりつつ、(一応)全複線を回収し物語は(一応)完結したのでした。

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