06/22(土)キネカ大森さんでトークイベントやります→ご来場ありがとうございました!

06/22(土)のキネカ大森さんでトークイベント、ご来場頂き、ありがとうございました!なんと満席!!たったの30分ですが、楽しい時間を共有できて、鈴木さんも私も嬉しい限りでした。ちょっと私、時間を気に過ぎまして、時計を見すぎてしまいすみません。
キネはら は7月4日まで続きます。僕も、お客さんとして時々伺いますよ〜。

実はキネカ大森のスタッフさん、お一人でこのボードを担当しているとのことで、是非、来場の際はじっくりご覧いただければと。
『ビヨンド』でこんな感じです。とんでもない感性をお持ちのスタッフさんとお見受けしました!

6月21日(金)~7月4日(木)までキネカ大森さんで「キネカのはらわた 是空創立10周年おめでとう祭り」(略してキネはら)が開催されます。是空さんがソフト化に携わった作品から、キネカ大森のスタッフさんが選んだ16作品をバシバシと上映する素敵なイベントです。

開催中、2回ほどトークイベントが開催されるのですが、そのうちの1つ、06/22 17:20からの『ビヨンド』上映後に行われる回に、是空主催 鈴木淳一さんと私が登壇します。内容ですが、ルチオ・フルチの『ビヨンド』となると、皆様の方が詳しいこともありましょう。なので、我々2人の『ビヨンド』への思い入れ、そして『ビヨンド』を飛び越えて、表向きにはできない映画の権利獲得や裏事情についてベラベラとお話する予定です。要は拙著ZINE「Filthy Vol.2」に掲載した「是空さんのお仕事」の番外編みたいなものになります。ほぼノープランですが、楽しんでいただけるよう、鈴木さんと2人で頑張りますので、よろしくお願いします!ちなみに鈴木さんは、来月販売予定の某映画Tシャツ。私も某映画Tシャツを着ていきますが、なぜ”その映画なのか?”を当てたら、褒めてあげます!
(6月23日の15時の『ローリング・サンダー』後のとらさわホークさんと多田さんのもう一つのトークイベントも是非!)

あ、そうそう!是空さんが作った各種映画グッズ販売、入場者特典としてカードの配布、そしてFilthy Vol.2の販売も行われます!

詳細はこちらから!

『マーラ』とヘンリー・フューゼリの『夢魔』

 2018年映画秘宝12月号の連載Horror Anthologyで書いた『マーラ』。記事執筆時点では、日本未公開であったが、現在は国内盤が発売され安易に観賞しやすくなったので、連載時に書けなかったネタを一つ。

 『マーラ』は、“金縛り”こと“睡眠麻痺”を題材に、金縛りの原因とされてきた悪魔、所謂“夢魔”が命を奪いにやってくるという話だ。詳しくは映画本編を観てもらうとして、連載時にも書いたとおり“睡眠麻痺”の原因は明確な理由があり、霊的な現象でもなんでもない。ただ脳が覚醒しているのに体が寝ている状態である。しかし、この状態、原因は知っていても何か恐怖を感じてしまうことは間違いない。だから映画以前の時代には、この恐怖を表現した絵画がいくつも存在する。なかでも有名なのは、ヘンリー・フューゼリの『夢魔』だ。中野京子氏が「怖い絵」で紹介し、上野の森美術館で2018年に行われた「怖い絵展」でも来日したことから、実物をご覧になった方も多いだろう。

 仰向けに寝ている女性の腹の上にインキュバスがうずくまり、左手のカーテンの奥から不気味に目を光らせた馬が顔を覗かせている。この作品の解釈には複数あろうが、中野氏の解説はとにかく「怖い」見方をさせようと「インキュバスが女性の上に乗っていることから、レイプしようとしている。馬は欲情の象徴。」という見方に終始している。インキュバス自体が「夢に出てきて女を犯す」(ちなみに男を犯すのはサキュバスだ)存在なので、無難な解釈ではある。

 しかし、俺の解釈はちょっと違う。そもそも女性の表情は「恍惚としている」とわれているが、これは、体のコントロールを失った“睡眠麻痺”の状態を描いているのでないか?あの“金縛り”の奇妙な息苦しさ、何かが聞こえる、何かが近くにいるような感覚……。果たして、この絵に描かれたバケモノはサキュバスなのか?もしかしたら女性の命を奪いに来た悪魔“マーラ”なのではないか?そんな見方も面白いのではないだろうか。

 また、ホラー好きの多くはこの絵について思い入れがあるようで、海外の有名ホラーサイト「iHorror」では、サキュバスが女性の上に乗っているというのは「女性が欲情を抱えている」という見方を紹介している。

この体勢は、絶対『夢魔』を意識していると思うんだけどなあ。

 ちなみに『マーラ』では、『夢魔』へのオマージュのような犠牲者の死体が登場する。さて、本作の制作者は『夢魔』についてどんな解釈を持っているのだろう?

Pledge | プレッジ

ヘイジングという極悪文化をトーチャーポルノに

 大学という場所はやりたい放題できる場所であり、その反面やりたいことがはっきりしていなかったり、所謂コミュ障であったりすると、目標を見失い、孤立し、学生生活はどん詰まりとなる。学生が自殺する理由は大概、そんなどん詰まりが原因だ。とある北関東にある陸の孤島で有名な大学の自殺率が高いのも、それが起因といわれる”つくばシンドローム”(あ、言っちゃった)が理由だったと言われる。一応フォローしておくと、最近は交通の便が良くなったせいか、他の大学と同程度に自殺率は下がっているとのこと。

 『Pledge』は、学生達がお互いに繋がりを持つために重要となるフラタニティ、ソロリティの新人イジメを題材にした、サスペンストーチャーポルノだ。これらグループは、何故か排他的でそのグループに入るためには、殆どイジメともいえる課題乗り越えなければならない……お化け屋敷で一晩過ごせだの、ニワトリと一ヶ月暮らせだの……という所謂、新人イジメ(ヘイジング)だ。

 しかし、本作の主人公はそれ以前の問題で、どこのフラタニティからも”おことわり”されている、キョロ充、デブ、根暗3人組。パーティの時間は嘘を教えられ、無理矢理仲間に入ろうと、寮に乗り込めば”お前らはキメェからダメ”と言われる始末。さて困ったというところに現れたのは、怪しい女。

如何にも相手にされなさそうな3人

「今夜、パーティがあるからきなよ!」

といわれ、ホイホイ付いていく3人。山奥深くの屋敷に辿り着くと、そこは色っぽいネーチャンに、シュッとしたイケメンがワイワイと騒いでいるではないか!場違い感は否めないが、ウェルカムな雰囲気に大はしゃぎの3人。気絶するまで飲み明かした3人にイケメンが「おまえら、いけてんな!ウチのフラタニティに入りなよ!入寮の儀式を今晩やるから、お泊まりの用意してきて!」と爽やかに告げる。

ネズミの死体を生でミキサーにかけたペーストを頬張る

 これまたホイホイとお泊まりグッズをそろえて、ルンルン笑顔で夜やってきた3人を待ち受けていたのは、壮絶なゼロサムヘイジングゲームだった……・

 大筋は女性に誘惑された男が酷い目に遭うというのは、トーチャーポルノの王道を築いた『ホステル』(06)と同じ。しかし素直なトーチャーポルノではなく、ある程度のツイストが効いた作品だ。実はホスト側にも、それなりに事情がありヘイジングを行っているのだ。これがちょっと創造を超えているので、そこが見所となる。

化膿した焼き印

 拷問描写は焼き印程度であとはナイフによる殺傷程度。それ故、若干のリアリティがある。それよりも、鳥の死骸をミキサーにかけたものを飲ませるシーンが最高にブルータル。吐き気満載で描かれる。

バケツの中にはハム太郎がはいっており、それを火で炙っております。

 そういえばパーティのサントラにSURVIVEの「Hourglass」が使われていました。『ザ・ゲスト』でも使われている曲だ。ちなみにSURVIVEのメンバーであるカイル・ディクソンは『ストレンジャー・シングス』のサントラも担当している。言わば80sサウンド職人である。さらに『ストレンジャー・シングス』のOP曲は『オンリー・ゴッド』の「Wanna Fight」と似ている似ていないでNMEが騒いでいたことを思い出した。NMEのクセにNew Retroの時流をガン無視した記事にゲンナリした想い出の曲だ。

 (2019年4月22日鑑賞 ★★★☆☆)

ハウス・ジャック・ビルト / The House That Jack Built

崩壊した顔面と某キュビズムの絵を交互に見せて、Murder is artって最初にはっきり言っちゃうから、そのまま。ヒネリも何も無い。この安直さよ。

家を建てることと、映画を創ることと殺人を同じアートとして扱っているわけで、精密にやるときも有れば運任せや雑になるところもあるし、思ってたのと違うものができることがある……ということ。
だから殺し方が雑だの露悪的だのアートなら美しくやれだのいうのはホント意味が無い批評だ。

当然、当事者のジャックはトリアーの投影。OCD(強迫神経症)なのもそうなんじゃなかろか。オチからみるに、トリアーは病みっぱなしなのは間違いない。この狂ったデンマークのオッサンは『イディオッツ』で確立した手法を変えず、たぶんこのまま行くんだろう。

Filthy Vol.2でます!

お待たせしました!Filthy Vol.2完成です!未公開ホラー映画レビューは18本、コラムは『The Strangeness』の事を書いてます。メインは合同会社 是空 主宰の鈴木さんのインタビュー記事になります。2019年2月2日から新宿ビデオマーケットさんで販売開始です。当日、僕はビデマさんに丸一日お客さんとして滞在します〜。気軽に声をかけて頂けると嬉しいです。

Filthy Vol.2 サンプルPDF

色々あって時間が掛かってしましましたが、いつも通りのことをいつも通りにやりました。インタビュー取材は初めてでしたが、取材時のナマニクのヘッポコっぷりと比較して記事自体は、何回読んでも面白いなあと自分で思っちゃう程度には、よくできていると思います。

通販はビデマさんか2/3以降になります。他のZINE取扱店さんは2月中頃に持ち込む予定です。

また、2/16にはFilthy Vol.2発売イベントとして大阪ロフトプラスワンWESTでイベントをやります。イベントといっても、いつも通りの未公開ホラー映画の残酷場面をみんなで観て、ニヤニヤするいつものアレです!よろしくお願いします!
詳細はこちら↓


V-ZONE Filthy Vol.2発売記念MOTHERFUKING NAMANIKU POWER