Director:Stuart Gordon
Cast:Mena Suvari,Stephen ReaRussell Hornsby,Carolyn Purdy-Gordon
->imdb:Stuck

スチュアート・ゴードンというと、「死霊のしたたり」や「フロム・ビヨンド」「ドールズ」 最近では「ダゴン」やMasters of Horrorの黒猫やWitch-Houseといった 超常現象やクトゥルフネタをもってくることが多いのですが、今回はストレートなサスペンスのようです。

 

Story


家賃を滞納しすぎてアパートを追い出されてしまったトムさん。
大家に逆ギレして飛び出したのはいいけれど、職安に行っても仕事を回してもらえない。

公園で途方に暮れていたらホームレスに「まぁ、気楽にやんなよ!」と元気づけられカートをプレゼントされる体たらく。


いっぽう老人ホームで看護士をするブランディさん。ウンコもらしたおじいちゃんの世話やらなんやらで忙しい。

人にちょっと認められてゴキゲン。
(上司役、『フロム・ビヨンド』でジェフリー・コムズに目玉チューチューされるキャロライン・ゴードンさんです。)


そんなブランディさん、その夜、へべれけで彼氏と電話しながら運転していたら
飛び出したるは先のトムさん!(事故シーンはスーパースローでお楽しみいただけます!)
シートにしたたる血をみて、トムさんよりシートの汚れを気にしたりとダメ人間っぷりを
突如として発揮し始めるブランディさん。
さらに、「やっべー、明日上司から"いい話"があるみたいだし、事故とかやべぇんじゃね?」

っと、ついつい、トムさんをフロントに刺したまま、ご帰宅です。


ガレージで必死に「ヘールプ!へーるぷ!!」っと叫ぶトムさんに
「救急車呼ぶからゆっくりしていってね!」っといいますが、何故か放置したまま、
彼氏と一発決めつつ、事故の瞬間を思い出しながらアヒアヒ。まさにビッチ!

翌朝、トムさんをほったらかしにし、タクシー出社するブランディさん。
トムさんはこのとき、
「あの女。絶対、俺をどうにかして事故を無かったことにするつもりだ!」
っと遅まきながら気がつきます。(遅い!遅すぎる!)

トムさんは、クラクションをならしたり、ブランディさんが忘れていった携帯電話で
助けを呼んだり、近所のガキに助けを頼もうとしたりといろいろ画策しますが
尽くブランディに邪魔され、全然うまくいきません。
挙げ句の果てには、犬に傷口を穿られたりと散々です。


フロントガラスに頭を叩きつけたため頭は割れ、ワイパーは腹に刺さり足も骨折しているため、
次第に体力が無くなっていくトムさん。
そこへブランディさんの彼氏がやってきて、トムさんを始末しようとしますが・・・。

Review

実話がベースだそうで、実際、事故を起こしてテンパったら、ありそうな気もする話。
僕も実際、事故を起こしたことがありますが、独特の心理状態に陥るので気持ちは分からなくもない。。いや、わからん。(ちゃんと警察に電話しましたよ)。

もう少し心理描写を丁寧にしたらコーエンっぽい作品になりそうなのですが(ちょっと発想が短絡的すぎ?)そこはそれ、ゴードン爺はあくまでB級に収まるべく、わざとシレーっと撮っている感があります。

また、Mena Suvari(ex.アメリカン・ビューティー)演じるバカ看護士ブランディさんが悪すぎる。そして、その彼氏や友達も馬鹿すぎる。そしてホームレスのトムさんが不幸すぎる!

アパートを追い出され、ホームレスになった初日に車で轢かれて
頭部打撲・腹部裂傷・足骨折、さらに犬には喰われそうになるわ
撃ち殺されそうになるわ、焼かれそうになるわ散々です。

あ、ゴードン作品には欠かせないゴードン嫁キャロラインさん
(フロム・ビヨンドでジェフリー・コムズに目玉チューチューされる女医ね)
はブランディの上司役でチラっと出ています。

ゴードン独自の物語後半に見受けられるグチャドロ感があまり無く、
物足りない向きもいるかと思われますが、なんだかんだと
しっかり楽しめます。国内版でるといいなぁ・・・。

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