The exists

夜の峠道、突然飛び出してきたビッグフット(幼児)を轢き殺したら、ビックフット(親)にトコトンストーキングされてギッタギのボッコボコにされるお話

作品データ

監督:エドゥアルド・サンチェス
出演:サミュエル・デイビス、ドラマディソン・バーグ、ロジャー・エドワーズ

短評

エドゥアルド・サンチェス・・・そう、ブレアウィッチ・・・そしてV/H/S2のチャリンコゾンビ映画でPOVジャンルに見事返り咲いた監督の新作。懲りずにまだPOV撮ってしまいました。そういやV/H/S2日本公開時のプロモーションでエドゥアルド・サンチェスにインタビューしたとき、確かにこの映画のポスプロしてるって言ったなあ・・。(TRASH-UP Vol.17に掲載)

物悲しい音楽をバックに5人の若者達が楽しく戯れるモノローグから始まる。「あー、こいつら酷い目に遭うんだろうなあ」とドス黒い期待が否応にも高まるも、内容は定番のUMAネタのPOV。夜の峠道を車内でバカ騒ぎしながらドライブしていた一行は、目の前に飛び足してきた謎の人影を轢いていしまう。慌てて確認するもフロントフェンダーが破損している以外は何も無い。「ありゃ何だったんだろう?」と不思議に思いながらも、到着したのは知り合いのボブおじさんの山小屋。ユーチューバーである彼らは楽しく森林ライフをGoPROを付けて駆け回りますが、謎の人影が付きまとう。一晩・・二晩・・次第に影は若者達との距離を詰め、ついに正体を現す!!そう、影の正体は狂暴な!ビッグフットだったのだ!!!その強靱な体で一行を次々と血祭りに上げていく。必死に抵抗し、唯一生き残った男が見たものとは??

V/H/S2でもGoPROによるPOVだったが、本作もGoPROが登場。自転車のハンドルやヘルメットに着用して、ウッホウッホと追いかけてくるビッグフットからひいこらと逃げ回るという、好きな人には堪らない映像が楽しめる。絶対V/H/S2を作っている時に思いついちゃったんだろうなあ。ロケ地も同じようにみえる。

それにしても着ぐるみビッグフットが見事。砂埃が舞う中、ドスドスという音とともに追いかけてきて、車を丸太で破壊し、トレーラを素手で転がすのはなかなかの迫力。反面、若者達全員、個性がなく印象が薄い。誰がいつ死んだのかすら記憶に残らないほどだ。ただ、仲間の体がチャリンコごと破壊され、その残骸からGoPROを泣きながら回収するという場面には、ユーチューバーの危機意識の薄さが良く現れていて良い。

キャプチャスライド

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