「僕のお家へおいでよ!今回もギッタギタのメッタメタにしてやんよ!」
というわけで、ワナオトコの続編「The Collection」です。

あらすじ

エレナはお金持ちの娘っこ。女友達と弟とルンルン気分で地下クラブに踊りにいく。そこはよくありがちなコンクリ打ちっ放しの壁にひょっこりと鉄板扉がついた怪しいクラブ。
エレナは、クラブで自分の彼氏が他の女といちゃついているのを目撃して激高。彼氏をぶん殴ってスタコラと現場を離脱するが、なぜか彼女はクラブ奥の個室へ駆け込む。そこにはお宝箱をデデーンと鎮座しており、やめときゃいいのにエレナは箱を開けてしまう。開けて飛び出したるは前作「ワナオトコ」のラストで再度拉致されたアンラッキーマン、アーキン。

「なんじゃ、このおっさん!怖い!」っと思うのが早いか、箱を開けたのをトリガーにワナオトコの大がかりなワナが作動。若者がゴキゲンで踊っているクラブのフロアの上から巨大芝刈り機マシンが!逃げ出した廊下の上から人間圧搾機が!壁からは刃物がジャッキンジャッキン!ざっくざくブッチブチと若者をすりつぶしすりおろししていく。

 

 

 

エレナの彼氏も友達も弟も全員死亡。呆然とするエレナを尻目にアーキンは窓から飛び降り逃亡し、エレナはコレクターさんに連れ去られてしまいます。

ヒーコラと逃げてきたアーキンさんですが、エレナの父ちゃんが娘の奪還のために金に物言わせて連れてきた傭兵集団の案内人として屋敷へ舞い戻る羽目になります。

コレクターさんは、ワナマニアなワケで、当然ご自宅はそこかしこにワナが仕掛けられています。前作でアーキンさんがうっかり盗みに入って酷い目に遭いましたが、今回は傭兵軍団も一緒で安心!っと思いきや、よりパワーアップした様々なワナが襲いかかります。
舌を抜かれてシャブ中にされて凶暴化した犠牲者集団が襲いかかり、上からヤリが降ってくる、そしてそこら中に爆発物。しまいにゃ人間爆弾までドッカンドッカン大暴れ!一行は無事エレナを救出しコレクターの屋敷から脱出できるのか?
 

感想

ワナオトコは設定が掘り下げられています。メディアでもかなり大きな取り扱われかたをする、ビッグな殺人鬼に大出世です。前作はかなり地味だったように思えるんですけどねぇ。
それもあってか、本作では調子に乗った行動が多く観られます。なんだか余裕があるんですよね、この変態マスク野郎。ガンカタばりのガンアクションをかますし、格闘もメッチャ強い。コレクションの悪趣味っぷりも際立っており、屋敷のそこら中に犠牲者で作ったオブジェが鎮座しているといった具合。

 
とりあえず冒頭の殺戮絵巻は圧巻の一言で、のっけあらゴア描写が飽和してしまっている。そのため、屋敷に舞い戻ってからは、あまり残酷な描写はなく襲いかかるシャブ中軍団やコレクターさんとの戦いなどアクションに振った作りとなっている。しかし、油断するとすぐワナに引っかかって即死。これがまた良い作りになっていて、夢中になること請け合い。

 

 
豪快な人体破壊とアクションが心ゆくまで堪能できる素晴らしい作品。もちろん「どんだけワナ制作に金かけてんのよ?」という疑問は全く解決されない定番仕様となっています。でも、そんなことはどうでも良い映画なので放っておきましょう!でも、ちょっとオチには無理があるよ!

あ、そうそう「エレナの父ちゃん、どこかで観たことあるなぁ」っておもったら、クリストファー・マクドナルドさんでした。

↑この人
「レクイエム・フォー・ドリーム」のダイエット番組司会者等やってる人ですね。最近ではTVシリーズ「バリーズ・ロウ」でイヤミな弁護士を好演してる渋いオッサンです。本作ではチョイ役なので目立ちませんけど、本来は気持ち悪い位のテンション高い芝居を見せてくれる俳優さん。もうちょっと面白い事してくれるとよかったなあ・・・。

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