ナマニクさんの暇潰し


The Thing (aka. 遊星からの物体X ビギニング)

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->imdb:Nostrum
前日譚とか言いながら、ほとんど同じ。
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review

84年版を観たのは、僕が10歳の時。当時は「グチャドロの変身シーンばかりで飽きる」だの「誰が”もの”なのかのサスペンス演出が物足りない」だのボッコボコにされていた一品。当時から僕はそんな風には全然思えなかった。もともとカーペンターの演出が好きだという事もあったが、犬の頭がパックリ割れたり、腹が割けて腕喰っちゃったり強烈なビジュアルは全然飽きないし、血液検査シーンは今観ても非常に熱くなる素晴らしいシーンだ。とても大好きな映画で輸入盤を何回も観ていた思い出がある。
※ちなみにホークス版はあんまり好きじゃない

というわけで、日本公開予定があることだし感想をサラっと。

84年版の物体Xは、ノルウェー基地から「もの」に同化された犬がアメリカ基地へ逃げてくるところがスタートする。
本作はその「犬が逃げ出すまで」を描くプリクウェル。(「0」だの「ビギニング」と安直な邦題が鬱陶しい感じですね)

はっきり言って、主人公が女性で登場人物が多いという以外は基本的な展開は84年版と変わらない。発見->発現->パニック->ボロボロの終熄。「もの」同化判別テストまでちゃんとある。(もっと言ってしまうとラスボス戦の波打つ床まである)大きく違うのは「もの」が常にモロだしで出し惜しみ無しこのため、派手なモンスターアクション映画に寄っているというところ。

気になる特殊効果については、一見、CGを多用しているように見えるが、特典画像で確認するとCGはサポート程度でアニマトロニクスを使って極力アナログな手法で撮影している様子。84年版では技術上の制約で「もの」が激しく動き回ることがなかった。しかし、本作ではドッカンドッカン走り回る。しかも身が軽い。変身中・同化中は非常にズッシリ感があるのだが、ひとたび動き出すとアニマトロニクス部分とCG部分での重量感の違いが大きく、非常に違和感があるのがちょっと残念。造形自体は、数年前に作られたゲーム版からの引用のように感じた。


↑良くできてるよ!!!!

また「もの」に同化されているか否かのテストがダサい。超ダサい。観てからのお楽しみにしたいのでハッキリは書きませんが「●●見せろ!!」「やだ!」「●●見せないと隔離だぞ、このやろう!」「やーーーだーーーーー!」みたいなノリ。
ちなみに僕も●●は無いので、隔離決定です。


↑84年版の血液検査のような緊張感は皆無である。

さらに登場人物を極力絞って一癖ありそうな連中で固めていた84年版と比べると「誰が誰だか分からないまま退場していく」事が多い。役者の個性を出す演出に失敗しているのだ。コアなファンがついている映画のプリクウェルをどこぞのプロデューサーの七光りでピカピカ光っている(真の意味での)ボンクラ監督に撮らせたのか理解できない。どうせカルト映画のリメイクなんて何をやっても叩かれるのだがら、個性のある演出家にやらせた方がよかったと思うんだけどなあ。



↑84年版へのオマージュ・・というか、まんまのシーンがそこいらに。。。(上:本作 下:84年版)

それから本作ではなんと、宇宙船の中まで見られます。これまた超ダサイ!それからラスボスもダサいです。ブレアモンスターって格好良かったんだなぁって思います。今日び、それはないなあっという造形。キャプチャー貼ろうかとも思ったのですが、それはやっちゃいけない様な気がするので、それに近い画像、貼っておきます。

↑こんな感じ。いや、ほんとに。「ソサエティ」に出てきそう。

文句ばっかり言ってますけど、84年版では描かれなかった、「もの」がどうやって人間と同化するのか?が明確に観ることができるはよかった。ちゃんと”暗がりでターゲットに接触する必要がある”という設定を踏襲しています。正直「触られたらアウト」というのは、ちょっとビックリした。

そこそこ楽しめること間違いない。だけど、30年経って、もう一度顧みられる観られる映画では無いだろうなぁ・・・。


Published by namaniku, on 1月 29th, 2012 at 4:21 pm. Filled under: DVD,短評. | コメントする |


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Nostrum (aka. Pyschotica)

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止める時は潔く
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ヘロインパーティ中に友達がバッドトリップして、自らをズタズタに切り裂いてくたばる様を見たご一行。
 
「こりゃまずい!クスリやめなきゃ!」っと、田舎の屋敷に閉じこもりヤク抜きをしようと思い立つ。
屋敷を内側から封鎖して、さあヤク抜き!っと言う前に、馬鹿な彼らは最後の一服!っと、新手のヤクを決める。
ところがその新手のヤクは、ガン飛びするかわりに、前後不覚のまま凶暴化する副作用があるのでした。
 
最初はご機嫌だった一行だが、一人が突然発狂し、机をガリガリ噛みはじめ、雄叫びを上げながら襲いかかってきた!
なんとか狂った仲間をブン殴って気絶させた一行だが・・・。

最近、面白い映画にカスリもせず。悶々としているので、更新頻度だけでもあげようかなと思っている今日この頃。

本作、出てくる若者がクズすぎて引く。「これで最後!これが最後!」って禁煙じゃないんだから。
目の前で友達がラリラリしながら身を引き裂いていても、ヤベーヤベー言いながら逃げるのみ。

 
そんなクズ連中が屋敷に引き籠もってサバイバルゲームをするのだから、見る側としては「死ね!死ね!みんな死ね!」っと
テンションが上がります。狭い廃屋をちょこまかと逃げ回るだけだが、もともと壊れてる家だから、床も壁も壊し放題。
ドカドカと家を破壊しながらの追いかけっこはとにかく豪快で良い。しかし、残念な事に、画面が暗すぎて何が起きているのかさっぱりわからんのです・・・。

 
↑黒人さんが胴体真っ二つにされるシーンもなにがなにやらさっぱり・・・

 
↑でも、暗さ故に不気味に映えるシーンもあったりして

血糊の量は申し分ないものの、肝心の新手のヤクの正体も安くまとめた感があり、鑑賞後は「なんだか暗くて疲れたなあ」という気分しか残らなかった作品。惜しい。


Published by namaniku, on 1月 24th, 2012 at 9:53 pm. Filled under: 短評. | 3 Comments |


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WOMB

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情念のSF
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レベッカちゃんとトーマス君は幼なじみ。とっても仲良しだったけど、レベッカちゃんは家の都合で日本に移住してしまいます。

11年後、レベッカちゃんは故郷に戻ってきます。さっそくトーマス君を訪ねるレベッカちゃん。ところが、トーマス君は別の女性と同棲中。
ガッカリするレベッカちゃんでしたが、トーマス君も幼い日の思い出から熱くなってしまい、速攻でレベッカちゃんの乗り換えます。
 
 

そんなわけで幸せなレベッカちゃん。しかし、幸せは長く続きませんでした。トーマス君は交通事故で死んでしまったのです。

 

トーマス君の死を乗り切れないレベッカちゃん。トーマス君のDNAを使って、”トーマス君を産みなおして、育てる”ということを思いつきます。
そんなわけで、レベッカちゃんはトーマス君のDNAを使って、トーマスクローンを(帝王切開で)出産します。

 

当然、クローンであることを教えられることなく育てられるクローントーマス君(実は周りはそれとなく気がついており、子供時代には苦労させられます)
時が経ち、青年になったトーマス君は彼女ができるのですが、レベッカちゃんはそれに嫉妬するようになります。

 

ベッドに隠れてトーマスクローンと恋人のセックスを覗き見たり、次第に異常行動が目立つようになるレベッカちゃん。
そして、トーマス君(not クローントーマス)の母親が訪ねてきたことをキッカケに、トーマスクローンは遂に自分がクローンであることに気がついてしまいます。

 
 

レベッカのPCに記録された自分ではない自分の思い出を観るクローントーマス。自分は、母親の恋人として造られたクローンなのか・・?

「どうしてこんなことをしたんだ、母さん!僕は誰? 母さん、貴方は誰?」

 

クローントーマスは、母親であるレベッカに迫ります。そして、母親兼恋人であるレベッカを出した答えは・・・。

寒々とした北ドイツの寒村を舞台に淡々と語られる、狂った情念。
吹きさらしの浜辺は独特の風景で、特に幼少時代の場面は非常に綺麗。しかし、その綺麗な風景がトーマス君を失ってからは、レベッカの満たされない心そのままの風景になります。
(この映画、サンダンスでは結構高評価だったらしいですけど、いかにもサンダンス受けしそうですねぇ。)

 
 

レベッカとトーマスの幼年時代、レベッカとクローントーマスの子供時代は舞台となる村の風景も綺麗で、恋人を失ってしまった女の悲しい子育てみたいな感じでにこやかに観ていられるんすね。でも、クローントーマスが大人になってからは、眉間に皺寄せっぱなしです。彼女と一緒に朝を迎えたベッドルームに母ちゃんが朝メシ持ってきて、「楽しんでね!」とかそういうシーンばっかりですからね。
 

これ上手いなぁって思ったのは、性的なシーンの扱い。前半は殆どそういう肉肉としたシーンが一切無いんですよ。レベッカとトーマスが懇ろになるであろうシーンも指と指を絡ませるだけとか(余計いやらしいですけど・・いや、本当にやってないのかも知れない。)。それでいてトーマスの同棲相手が肉感的(初登場時はスケチチ!)で世俗的なビッチっぽいのも、あざとい感じですが潔癖感を与えるのに効果的です。そんなわけで、エロが何か良くないモノという印象を与えたいるため、後半いきなり登場するセックスシーンも非常にサラッとしたものなのですが、パンチ力が増大するんですねー。そもそも、そのシーンに至る過程が歪みきっているのが一番効いているですけどね。

 
 

レベッカを演じるエヴァ・グリーン。この人、メチャクチャ上手い。無言での演技がとても多い作品ですが、とにかく表情がよかったですよ。はい。
日本では完全にスルーされているのが残念の一品。

レベッカちゃんとクローントーマス君が出した答えは、読める展開なんですけど、いざ答えを提示されると気持ち悪いんだか悲しいんだか怖いんだか。
とにかく僕はこんな世界、全力で否定したいです。


Published by namaniku, on 12月 25th, 2011 at 7:00 pm. Filled under: DVD,レビュー. | 7 Comments |


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ムカデ人間2 (The Human Centipede II Full Sequence)

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->imdb:The Human Centipede II (Full Sequence)
白黒じゃないとムリ。いい加減にしなさい。
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やぁ!俺だよ!

 
↑俺

俺ね!喘息持ちでデブでカーチャンからも見放されてる、どーしよーもないオッサン!
だけど、駐車場の夜警の仕事中にスッゲェ映画を観た!!!

  
↑スッゲェ映画(「ムカデ人間」のDVDです)

俺もやる!これやる!絶対やる!なんなの?この超イケてるゲルマンキチガイ!
痺憧じゃん!ヘイターさん最高!

  

というわけで、駐車場に来るヘッポコ共を片っ端から材料にして繋げることにした!みんなで繋がろう!!!一人やれば、二人やるも同じ!どんどんいくよ!どんどんつなげるよ!

 

仕上げは、ムカデ人間#2の女優をとっつかまえて、先頭に据える!これ!

俺の妄想最高!!!

というわけでUKでは上映禁止の憂き目にあった、ムカデ人間2ことThe Human Centipede II Full Sequenceです。例によって本国PPVで配信されたものを送っていただきました。ご存じの方も多いと思いますが、前作から直接繋がる続編ではありません。本作は「ムカデ人間」を観た、うだつの上がらないデブが「俺もムカデ人間作る!」っと(妄想の中で)一念発起して(妄想の中で)12人連結の超絶技巧に挑むお話です。

しっかし、このデブちゃんですけど一体どこから調達してきたんでしょうか?完全に放送禁止の目です。で、彼は台詞が無いんですね。台詞が無い代わりに地団駄踏んだりブヒブヒ笑ったりするだけなんですよ。佐野史郎もビックリの地団駄。本当に凄い。本作がデビューとは思えないガチっぷり。

  
↑「ん゛ーーーーー!」「でひゃひゃひゃ!」「ぶーーっ!ぶーーっ!」

ボロアパート住まいの彼を取り巻く環境もひどい。息子を殺したいほど鬱陶しがっているババァ、毎晩爆音でゴアトランスを聴く上階のマッチョトラッシュ、生臭エロ神父など、日野日出志の漫画に出てくる不幸のドン底一家のようなものだ。

  

そんな底辺生活のブーちゃんであったが、「ムカデ人間」を観たことにより爆発したブーちゃんはやりたい放題。勤務先の駐車場を訪れたカップル、チンピラ、夫婦を片っ端から毎度おなじみ武器「バールのようなもの」で殴る。とにかく殴る。殴って駄目なら銃で撃って捕獲。ムカデ人材として捕獲しまくりである。

前半は淡々とそんなムカデ人材を調達するシーンが続く。「ふーん、相変わらず手堅い演出で撮ってるなあ」なんて余裕カマしていると、後半とんでもないモノを目にすることになる。

  

愛読のムカデ人間スクラップブックをカーチャンに引き裂かれて完全にキレてしまったブーちゃんは、手始めにカーチャンを血祭りに上げ、上階のマッチョトラッシュをボコる。そして、憧れの「ムカデ人間」に出演している女優、Ashlynn Yennieを拉致。さぁ12人揃いました!ってんで、1作目のヘイター博士のインテリジェントな創造とは全く異なる完全パワープレイで、ムカデ人間を創造するのだ!

  
↑麻酔無しでハンマーを使った抜歯、膝の腱切り、口とお尻はホチキス止め!

  
↑訳あって、10人になっちゃうんですけどね。

ブーちゃんは完成したムカデ人間を観て、ヘイター博士のように涙ぐむのである。そしてブーちゃんは「ムカデ人間」で一番のお気に入りのシーン「カツローの脱糞」シーンの再現を試みる。このシーンから本作は阿鼻叫喚のグログロ地獄に陥るのだ。

  
↑カツロー脱糞シーンに大興奮/あこがれのヘイター博士ピンナップ/ムカデ人間完成に感涙

  
  
↑下剤投入!!!!!
しかし、無理矢理連結したので下痢便ダダ漏れ!先頭から順番に脱糞し、最後尾の女性が壁に向かってウンコを飛び散らせる!スカトロAVでもないのに10人同時脱糞する映画なんて、滅多に見られないぞ!
当の本人は興味本位でやってみたもののかなり臭かったらしく、下痢便臭でグロッキーに・・・。

こんな状況で彼らが長持ちするはずもなく、一気にブーちゃんの妄想は崩壊していくのだが・・・。
最後、僕も嫁さんもドン引したシーンが炸裂します。僕は「えぇ?」声を上げ、ウチの嫁さんは「ふざけるのもいい加減にしろ」と怒り心頭でした。

1作目のコミカルささえ感じられたヘイター博士のようなキャラが存在しなく、ただ鬱屈としたデブの妄想が炸裂するのみ。本当の意味でエスカレートしていると言えよう。確かに、上映禁止も仕方ないかなという勢いだ。

トム・シックス監督は、こんな無茶苦茶な話を1作目同様、相変わらず真面目に真摯に撮りきってしまっている。まったく隙がない。こういうイロモノ映画は、どこかしらツッコミどころがあるのだが、それがない。さらに全編白黒であるためか、逆に変なリアリティすら感じられ、一体誰得するんだよ?という映画に仕上がっている。全く素晴らしい作品だ。

  


Published by namaniku, on 11月 17th, 2011 at 12:32 am. Filled under: レビュー. Tags: | 8 Comments |


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The Woman

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ケッチャム作品の集大成
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一見幸せそうに見える弁護士クリスさんとその一家。モチロンそれは見かけだけ。
そう、このクリスさん、中身はドロッドロのド変態暴力オヤジなのです。


↑誰も文句は言いませんが、強権的な雰囲気プンプンで家族を威圧


↑嫁さんもそんな夫に怯えてガリガリです。(「May」「虫おんな」などラッキー・マッキー作品常連のアンジェラ・ベティス)


↑長男は父親の影響で、性格がグニャグニャにねじ曲がっています。

 
↑長女は最近体調が悪い。学校の担任には妊娠を疑われています。
(あー、妊娠してたとして、誰の子なんでしょうねぇ?あははは。)

 
↑唯一まともな末っ子のダーリンちゃん。ジンジャークッキーの首をモギって遊んでます

そんな起爆剤まみれのクリスさんの趣味は狩り。ある日、山に出かけたら、”ウーマン”さんを見かけ、思わず捕獲。彼女がオフシーズン、オフスプリング(aka.襲撃者の夜)の惨劇を引き起こした食人一家の生き残りであることも知らずに「こりゃ面白い土人を見つけたわい!」っと、ルンルン気分でお持ち帰り。納屋で飼うことに決めたのです。

 
↑ウーマン、ゲットだぜ!


↑「よし、オマエら今日から俺はコイツを飼うぞ!」「・・・」
土人テイストといえども、人間を飼う宣言にさほどの違和感を感じていないこの一家。その秘密は最後に明かされます。

  
↑クリスさんの豪腕調教により、次第に言いなりになるウーマンさん。

 
↑ついに慰み者にされます。そしてそれを覘く長男。

順調に調教は進みご満悦なクリスさん。しかし、長男までもがウーマンの調教に手を出し始め(乳首をラジオペンチでモギる!)あまりに常軌を逸したインモラル生活に嫁がブチギレ、クリスに刃向かいます。当然、見事なワンツーコンビネーションで嫁をボッコボコ。そこへ長女の担任が訪ねてきて・・・。

 
↑「やってられっか!」と言われたとたんに、ボッコボコです。体裁を繕うために無理矢理椅子に寝かせて、訪ねてきた学校の先生には「いやぁ、今、嫁はパワーナップ中なんすよ」などと苦しい弁解。

  
↑哀れ、学校の先生も巻き添えに。彼女が一番酷い目に遭うんですけど、それは観てのお楽しみ。

あまりの惨状にテンパった長女は、「ウーマンさんなら・・・ウーマンさんなら何とかしてくれる!」っと、ウーマンを納屋から解放するのです。

破綻は突然やってきて、すべてを破壊し尽くす・・・。

監督のラッキー・マッキー、良い仕事しやがります。以前に同じくケッチャムと組んだ「Red」(aka.老人と犬)も手堅いデキでしたが、今回はそれ以上の素晴らしい仕事である。
本作は、J.ケッチャムの血みどろ食人小説シリーズ「オフシーズン」「襲撃者の夜」に続く作品。「襲撃者の夜」は、映像化され国内盤DVDも発売されているが、ハッキリ言って駄作だった。(もちろん小説は面白いのだが)なぜなら、元々”ウーマン”の一人語りが多い作品であったにも関わらず、その心理描写が映像に全く反映されず、ゴア描写も中途半端だったからだ。
しかし、本作は素晴らしい。ウーマンは殆ど話さないし、話してもガオガオ吠えているだけなのだが、その表情や仕草で”ウーマンが何を考えているのか?”が鑑賞者に伝わってくるのだ。

 
↑ウーマンを捕獲したクリス。彼女をナメてかかってたクリスの指を食い千切るウーマンの顔。いいですねぇ。

 
↑クリスがウーマンの体を洗うシーン。その行為を見て嫁が嫉妬していることに気がつくウーマン。(惜しいかなあ、この後、会話でその嫉妬について言及されてしまう。)

 
↑解放されたウーマンさんは、いの一番にベラを襲う。何故最初に襲うのか?という部分も分かりやすい。

ウーマンを演じている女優さんは「襲撃者の夜」からの続投なのですが、監督変わればここまで芝居も変わるのか?っと感心するほどです。


↑ウーマンの中の人は、結構な美人さん

微妙なバランスを保っていた生活が、雪崩のようにぶっ壊れていくというのはケッチャム作品のおなじみの展開であろう。本作は、そんなその雪崩の映像化に成功した作品している数少ない作品だ。傑作。音の使い方もお洒落。完全にネタバレになるのでキャプチャは載せませんが、胴体裂断、モラ・ラムもビックリな素手での心臓抉り出しなど残酷描写も頑張っています。


↑心臓抉り出しといえば、この人。

  

・・・そういえば「オフシーズン」の映画化ってどうなったんだろ・・。


Published by namaniku, on 10月 27th, 2011 at 10:57 pm. Filled under: DVD,レビュー. | 5 Comments |


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