The Bleeding House

誰も解ってくれないなら消してしまえばいいの。

あらすじ

人里離れた一軒家。そこにはマットとマリリン夫妻、息子のクエンティン、そしてグロリアが住んでいた。一家はなぜか、その地域ではハブられていてる。原因はグロリアだ。彼女は何か問題を抱えているらしい。しかも、彼らの刃物の管理は厳重でキッチンの刃物入れには南京錠、食事はナイフを使わなくて言いようにすべてを切り刻んでから食卓に出すという徹底ぶり。

グロリアは、自分の名前を認識しておらず、Black Bird”と呼ばれたときだけ反応し、捕まえてきた小鳥の首をへし折ったりと常軌を逸している。(しかし、彼女がどのような問題を抱えているのかはわからない)長男のマットがデート出かけてる間、ニックと名乗る男がやってくるニックは車がエンコしてしまい、野宿もつらいので止めてくれないか?懇願する。渋々迎え入れる一家であったが、実は彼は血液コレクター殺人鬼なのであった。

マットとマリリンがあっさり毒牙にかかり搾血マシーンで致死量の血を抜かれて死んでしまう、グロリアはニックの異常性にいち早く気がつき、機転を利かせてニックをぶん殴り、怯んだ隙に逃げだそうとするが、そこにクエンティンが恋人のリンをつれて帰ってくる。

クエンティンも殺されてしまい、グロリアとリンは協力して助けを呼ぼうとするが、問題児グロリアの話は警察にも信じてもらえず・・そしてニックは、グロリアに狂気を感じ取り仲間に引き入れようとするのだが・・・。

感想

キチガイがキチガイ娘に悩む一家に目をつけたら、自分よりも壊れたキチガイだった!っという話。
しかし、グロリアがどのような問題があるのか?については、明確には語られず、カットインされるグロリアの過去と思われる不吉な映像が現実なのか妄想なのははっきりしない。寡黙で何を考えているのかサッパリ解らず、しかもいきなり鳥の首をへし折ったり、本能的に人を撲殺したりする割に、天才的な機転が利き危機をことごとく乗り切る不思議ちゃん、グロリアをいかに愛でられるか?に楽しみが掛かっている一風変わったサスペンス。

血液コレクター、ニックだがこちらもなかなか良い感じ。ワザと獲物を逃がして遊んだり、グロリアにボコボコにされながらも「君みたいな娘がほしかった」とシレーっと言ってのけるドキチっぷりが熱い。ゴア描写は控えめで、スパイス的に使用されている程度。海外の評判はあまり良くないが、レビューを読んでみると前述したとおり、グロリアの行動原理をぼかしたままのオチなし幕切れが納得いかないという向きが多いようだ。しかし、年端も行かない女の子が誰からも理解されないまま、血にまみれていく様はなんともいえない苦い後味を残し、こういう非常に好みという人もいるだろう(みんなウィンターズ・ボーンとか好きでしょ?)僕は、好きですよ。えへへ。

グロリア役のアレクサンドラ・チャンドーはムッツリしか感じの女の子だがそこそこ良い味だしている。TVメインの子だが、見た目が地味すぎるせいか、いまいちウケてない女優さん。お芝居は美味いのにもったいない。ニック役のパトリック・グリーンは典型的なキチガイ面が映える顔で得している役者で、なかなか見ていて楽しい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。