->imdb:Friday The 13th
思い出補正。
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Review

面白いかどうかは置いておいて、淀長さんの解説って、需要あるんじゃないか?っと思い、今回は、ちょっと趣向を変えてみました。

淀川長治先生の冒頭解説

(トラッキングが全く合わず音声無し)・・たんですね。
しかも、満月の晩が余計怖い。どうして満月の晩が怖いんでしょうね?
私たちは、本当に満月の晩は月見で楽しいですねぇ。
私なんか、満月の晩があんまり綺麗な時は、裸で庭を走り回りたい。そのくらい好きですけど、外国では、満月の晩は、なんか狼男が出るようで怖い。そういうお膳立てで、この映画は、ぞぉっとする怖さを次々見せてきます。相手が判らなくて・・すごい事件が起こって参ります。

「なに?そういう怖さは、なんどもなんども映画で観たから、今更怖くないよ」

っと言う方は、はい、私と勝負しましょう。もし怖くなかったら、私に手紙ください。
最後の、ラストであなたは、ビックリなさらないようにしてくださいよ。

はい、この映画、監督はショーン・カニンガムで新しい人です。新鮮です。しかし役者も全部新鮮だけど、一人、ビルという青年、ビル。これは、ハリー・クロスビーが出ています。ハリー・クロスビーは、ビグ・クロスビーの息子です。

だから、このビルだけを、ちょっとご覧なさいよ。

はい、これは1980年度の問題のセンセーションを起こした、スリラーです。
それではまた、あとで会いましょう。怖がらないでね。

本編は言わずもがな、ティーンスラッシャーの金字塔第一作。
今更内容を云々いっても仕方ない。TVならではの部分に着目すると


・アリスの喉笛を切るシーンは、流血部分を1秒くらいカット
・ネッドが口笛を吹きながら湖畔をうろつくシーンでは、本編の口笛と被せるように古川登志夫氏がおなじ口笛をアフレコしており、変なハモりが聴ける。
・ケヴィン・ベーコンの殺害シーンで上半身全体が移るシーンがカット
・有名な顔面に斧がたたき付けられるシーンも1,2秒ほどカット
・ビルの死体の大写しが1,2秒ほどカット
・アリスがボリーズ(当時はそのようにテロップが表示)のクビをはねるシーンでも1,2秒ほど削られている
・ボリーズのアフレコをやっている来宮良子氏のナイスなBGMに合わせた「殺せ!殺せ!」ソングが非常にナイス

TV放送時の特徴はこんな所です。
って、よく考えたら、吹き替えはDVDのスペシャルエディションで聴けるんだった。
思い出補正もあるのでしょうが、この頃の吹き替えの方が良くも悪くも職人芸っぽさがあり、
字幕よりも愛着が沸きやすい・・ような気がする・・。

13金シリーズに関して言えば、僕は、やはりこの1作目が気に入っています。
「そんな続編、受けるわけねぇだろ?」っと言われていたのに、無理して作ったという2作目も
気張って作った感があって気に入っていたりします。
(ベッドに寝ている男女を槍で2人いっぺんをに刺しするシーンでは、規制で揉めたという話も有名ですよね)

3作目以降のホッケーマスクジェイソンのイメージが余りに定着しすぎていて、13金といえばホッケーマスクの巨漢がぶっ殺しまくるという話と思われてますが、ホッケーマスクが登場しないジェイソンカアチャンの1作目、ズタブクロジェイソンの2作目に漂うケレン味たっぷりの中途半端なスリラー感を是非味わって欲しいもんです。

僕は本作を親にレイトショーに連れていかれたときに観て、シッコちびりながら帰ってきたわけですが、その記憶よりも、友達を呼んでこのビデオを見せ、ラストで飛び上がる様を見て喜んでいた思い出が強く残っている。
(ウチの親が如何に、トンデモだったか?についてはこちらを参照)

今観ると、CMも結構熱い。

後半解説

はい皆さん、いかがでしたか?
この場所はニュージャージー。あのニューヨークのマンハッタン。マンハッタンから車で45分で行くとこですから、夏になりますと、みんなニュージャージーへニュージャージーへと、避暑と、それから緑の綺麗な綺麗なその辺りに農園をやりに行くんですね。そこへみんなが遊びに行ったと言うことも、ちょっと申しておきましょう。

それから、この映画、この監督、よっぽど映画知ってたんですねぇ。怖がらせ方を。
それで、この監督、ざっと若い時、シナリオシナリオシナリオ書いとったらしいんです。
今日の映画も、ちょっと映画の何かに似てませんか?

考えたら、この映画の制作の5年前にジョーズがありましたね。
あれも、はじめは何か判らない恐怖に追われましたね?
そして人物は、なかなか出てこなかった!

ちょっと、ジョーズにこの映画はヒントをもらってますね?

はい、もう時間来ました。それでは次週の作品、ご紹介いたしましょう。


(次週はコーマでした。島本須美のナレーションです。)

それでは次週をご期待ください。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ!

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