Troll2(aka.トロル2 悪魔の森)

->imdb:The Loved Ones
田舎で大昔の百姓のように過ごすんだ!
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Review

80年代中期から90年代前半にかけて爆発的にビデオが普及し、レンタルビデオ店が乱立、とりあえず何でもビデオにすりゃ、俺みたいなバカなガキが借りてくれるってんで、それこそ一時期のファミコンソフトのようにビデオ作品が制作された時期がありました。ビデオバブルと呼ばれたりしてますが。

そのビデオバブル期に、エンパイアビクチャーズ社という狂ったようにホラー映画制作し、ビデオを乱発していた会社がありました。(今は、フルムーンピクチャーズという名前で相変わらずのことをやっているようです)

僕はエンパイアビクチャーズというと、一冊本書きたいくらい好きな(いや、どうしようもない映画ばかりなんですけどね)制作会社なんですけど、そこで制作されたトロルって映画があります。
ボロアパートに小鬼(トロル)が住み着いて悪さするってヘッポコファンタジーホラー。見る人を選ぶ映画なんですけど、エンパイアピクチャーズの映画を知る人にとっては、そこそこ面白かった。(たぶん中古ビデオ漁れば100円くらいで手に入ると思います。)

で、トロル2はその続編。というか名前だけ(たぶん)勝手に借りてイタリアで作った続編。

トロルは1986年制作の映画なのにトロル2は1990年制作。売れた映画の2番煎じにしては、遅すぎる。そんなに売れた映画なのか?っと。実際そうでもないのに、続編制作。この時点からして、意味がわからない。

ちなみに内容も意味がさっぱり(元ネタのトロルも相当無茶苦茶なんですけどね)なんですが・・・。

父ちゃん、母ちゃんとその娘息子の4人が、NILBOG(GOBLINの逆読みしただけというバレバレのネタふり。)という田舎の村に旅行に行くんですよ。「田舎の生活は最高!」とか言っちゃって。ついでに、やめときゃいいのに娘の彼氏も娘を追っかけて村へ入る。
ところが、この村、例によって小鬼(トロル)の住処。
村に来るよそ者は、すべてトロルに食べられてしまう運命にあるのです。

トロルさんは、菜食主義者なので、人間をそのまま食べることができない。そこで、彼らは魔法がかかった食べ物を食べさせ、人間をわざわざ植物にしてから食すのであります。(じゃぁ最初から葉っぱ喰えよっと言いたい気もしますが、そんなことを気にしていてはビデオバブルの波を越えることはできません)


↑一服盛られるとこのように緑のゲロをゲッボゲボ吐いて溶けたり、枝が生えたりしますが


↑溶けるっていっても床にめり込んでいるだけだったり、草木をテープで貼っただけだったり


↑貼っただけなので、剥がせたりします。

そんなショッパイ設定の餌食になる可哀想な一家を救うのは、なんと、お祖父ちゃんの霊。お祖父ちゃんは、こっそり魔法(何故魔法が使えるのか・・)を使ったりして、一家を窮地から救っていくのですが、まったく空気も読めず、危機感も無い親父がすべてを無駄にしていきます。

お祖父ちゃん霊は、何故か息子にしか見ることができない。なので、息子は祖父ちゃんの警告を家族に伝えようとするのですが、全く取り合ってもらえないというお決まりのパターンが展開する。
これは、前作にあたる「トロル」でも同じパターン。しかし、その孤立無援の状況を通じて主人公の成長が描かれていた「トロル」に対し、本作では、主人公のガキは最後までギャーギャー喚くだけで何も成長しないのだ!


↑この親父は、どう考えてもキチガイ。いままで生きてこられたのは悪運によってのみに違いない!

一方、やられ役として入村した、娘の彼氏とそのお友達は、トロルのボスである、ストーンヘンジ生まれのベヨネッタ様によって、植物化されたりさんざんな目に遭う。しかも、こいつら演技が下手すぎる。英語ネイティブじゃない僕でも明からに棒読み台詞が判るレベルだ!


↑なんだよこの画、なめとんのか。


↑Enough is enough!っとサミュエル某も顔負けのベヨ様。


↑しかし、やる気を出すとヌける勢い。

っとまぁ、なんでしょうね。この映画・・・。
あまりに酷いのでカルトムービー化してしまい、近年、1作目の「トロル」も霞む勢いで人気があり、そのカルト化していく様を描いて一本映画を作ってしまったという勢い。でもね、僕はそんな、ネタになるほど酷いは思えないんですよ。


↑その酷さをドキュメント映画にした「Best Worst Movie」

振り返るほどつまらなくもない。だけど、面白くもない。たとえるなら道ばたに転がった犬のウンコくらい。取るに足らないくだらなさと言いましょうか。
犬のウンコが目の隅に見えたとしても気にならないでしょ?カルト化するなら新橋あたりのゲロくらいのインパクトが無いと。(ゲロなら気になるよね?気になるよね??)。僕はこの映画はゲロの域まで達していないと感じてます。

監督はクラウディオ・フラガッソさん。映画秘宝にも載っていたのでご存じの方も多々いらっしゃると思いますが、本当にゴミ映画しか撮ってきていない。元々は脚本家らしく、あのパクリ倒しゾンビ映画「ヘル・オブ・ザ・リビングデッド」(こっちのがゲロレベル)に関わり、なんと言っても、イタリアゾンビ映画の低迷にとどめを刺した「人喰地獄・ゾンビ復活」を撮っている。
「人喰地獄・ゾンビ復活」は、なぜか「ゾンビ4」とかいうタイトルで人々を惑わすようにDVD発売もされている。こちらは「ヘル・オブ・・」や「サンゲリア2」をも凌駕する、超絶ゴミゾンビ映画(こっちもゲロレベル)なので、機会があれば是非見て欲しい。

というわけで、トロル2を15年ぶりくらいに観たんですが、ハズレ輸入DVDを観るよりも不毛な時間を過ごせるナイスアイテムということが再確認できたのであります。


↑どや顔集


↑唯一の切り株描写

2 Replies to “Troll2(aka.トロル2 悪魔の森)”

  1. はじめまして。いつもこっそり拝見させていただいています。
    (ほとんど映画は見ないのですが、レビュー読みが大好きなのですすいません。)
    「なめとんのか」の画像で甘いコーヒーを噴いてしまいましたw
    これからも楽しみにしておりまっす。

  2. >storkさん
    どうもはじめまして!
    おお。こっそりじゃなくても良いんですよ。ガッツリ観てくれて良いんですよー!
    あのプランターをですね、ズリッズリッっと屁っ放り腰で引きずるのは、ほんとナメた
    演出ですよ。「ベヨ様が居ないまに!」っと緊張感を出すべきなのに、ズリッズリッですからねー。
    一回は観ても良い映画だと思うんですけど・・・いかがでしょう?

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