TwitterもFBも大嫌いだ!(嘘
作品データ
2013年 アメリカ 監督: コディ・キャラハン 出演:ミシェル・ミレット、コディ・レイ・トンプソン、アダム・クリスティ、アナ・アリック、レイ・バレット
レビュー
ざっくりあらすじ
大晦日の夜、楽しくホームパーティをしている5人の学生。ノーテンキに遊ぶ彼らをよそに、屋外では突如人格を失い今日凶暴化する疫病の大規模感染が爆発的に広がっていた。事態に気付いた彼らは、部屋に閉じこもりネットを頼りに感染原因を調査するのだが、外部と接触が無い彼らも感染の兆候が・・・。外部との接触が無いのに何故?
普通の28日後フォロワと思いきや
言っちゃいますけど、FacebookのようなSNSを介して感染するウィルスがテーマだ。作中ではFacebookではなく'The Social Redroom'という、非常に胡散臭いサービス名になっていますが・・。失恋したばかりでアカウントを削除したばかりの主人公の女。完全依存症の女、なぜかアカウントが消された男等々、わざとらしく主要人物の説明がRedroomのアカウント画面で行われ、それを伏線にして「感染原因は何なのか?」と追い込んでいくんだけど、ぶっちゃけタイトルからしても、原因はバレバレだっつーの。
ちょっと面白いのは感染描写。感染してしまえば28日後のソレなんだけど、「はい!感染した!あんた、いま感染したよ!」の描写がオマケ的にネットに接続した端末に体が冒されるという幻覚として描かれます。これがなかなか気持ち悪くてよろしい。
それとデジタル信号で感染させる時点でSFどころかファンタジーなんですが、反して治療法がアホみたいなアナログ。いくらなんでも、自分で頭に穴を麻酔無しで空けるのは無理です。製作者はよっぽどSNS嫌いかつIT長者嫌いなのか、利用者をアホっぽく、そしてサービス提供者を狂人的に描いています。そのあたりも見所。
で、このウイルス、そもそもネットを介して人に感染する意味ってのが最後に明かされ、実は凶暴化するだけでなく、もっともっと大変なことを引き起こすのですが・・・。