超高層ビルのエレベータが49階手前でスタック。9人の男女が閉じ込められる。「まあ待っていれば、助けが来るんだろう」っと思っていたら、何故か爆弾をエレベーターに持ち込んでいる野郎が!「おいおい、どうすんだよ、早く救出してもらわないと全員爆死しちゃうんじゃね?おい、助けろよ!いや、誰か助けて!」

Elevator(2011) Director:Stig Svendsen Country: USA

あらすじ

超高層ビル最上階で行われるパーティに向かいエレベーターに乗り合わせた9人。ガードマンのムハンマド、TVレポータのモーリーンとドン、閉所恐怖症のコメディアンのジョージ、初老の女ジェーン、太ったビル従業員マーティン、妊婦のアニタ、ビルのオーナーであるヘンリーとその孫マデリーン。

エレベーターは順調に上昇中であったが、閉所恐怖症の為に挙動不審のジョージをからかうためにマデリーンが緊急停止ボタンを押してしまう。急停止するエレベーター。「このクソガキ!何してけつかる!」っとマデリーンを罵るジョージであったが、緊急停止ボタンで止められたエレベータはレスキューが来るまで動かない。

キレすぎたジョージがイベントをクビになったりアニタが尿意をガマンできずに、隅でバッグに放尿したりと、やることも無いので小さなアクシデントがポツポツ。そんな中、ジェーンが身の上話をし始める「私の子供はイラクで死んだ、亭主は株で失敗して文無しになり絶望して自殺した」と。そして「株の暴落は、ヘンリー、アンタのせいだ!」とも。

突然、ジェーンは心臓発作で死んでしまう。死の間際、「私は爆弾を持っている」と言い残して。
「まさか!」・・・ジェーンの体には爆弾が体に巻き付けてあったのだ。
やばい!これはやばい!っと、一行は何とか脱出を試みるが、ドンが大けがを負ってしまう。

切迫した事態にモーリーンは携帯を使ってTV局に現状を配信したところ、その放送をみた爆弾製造者の男がTVレポートに登場し「爆弾は時限装置付きだ。あと10分で爆発する」っと告げるのであった。

感想

偶然エレベーターに乗り合わせた赤の他人同士が実は裏では密接に関係していた。絵に方ような「救命艇」フォーマットの映画。
当然、作品は殆どがエレベーター内部で展開し、場面移動は殆ど無い。見た目に変化を持たせるために、携帯による録画画像を使用したり、エレベータの回数ボタンによるリレー回路動作映像など細々としたカット割りが効果的だ。

登場人物の関連性については突拍子も無い設定に思えるが、冒頭から人物の目線に気をつけていると「誰が誰を知っているのか?」が解るようにできているのも芸が細かい。しかし、折角の裏設定も爆弾発覚時点でどうでも良くなってしまうのが残念。「あと10分で死ぬ」という状況下なので仕方ないようにも思えるが、もうちょっと生かせなかったかなあ。ラストのあっけらかんとして感じを観ると世の中の冷徹さを出そうとして、人間関係のいざこざをワザと無視したようにもみえるが。。。

ウチで取り上げた映画なので、当然ゴア描写はある。ただし音だけ。音だけでも十分、惨状が伝わるのも評価したい。ネタバレになるので詳細は避けるが、あの現場に居合わせたとしたらその画と音と臭いは強烈であろう。

それから、本作をご覧になるときはエレベーターの緊急ボタンを押すクズ娘の前半、後半、ラストの表情に注意して欲しい。僕は、この10歳のクズ娘を許すことはできません。マジ死ねよ。ちなみに、このクズ娘は双子の子役が”二人一役”をやっているのだが、正直、そんなことする意味がわからん・・・・。

監督のStig Svendsenは、ノルウェー出身。地元の映画学校を出ているとのことで、基本に忠実で堅実な演出だ。長編は今まで本作含めて2本。次作で化けるかも知れない。楽しみ。

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