hor66317-01
->imdb:offspring
ケッチャム作品をそのまま映像化してしまうとこうなります。
正直、前作にあたるOffseasonを知っていてかつOffspringも読んだことがないとかなり辛い
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synopsis

・11年前に食人一家による大惨劇があった港町。ある夜、惨殺事件が発生
・その手口は、11年前の食人一家の事件を彷彿とさせるものであった
・悪夢が再び?っと、地元警察は、その過去の事件が元で引退してしまった警官、ピーターズとともに調査を開始する
・港町に別荘でゲーム開発にデイヴィッドは、ある朝素っ裸の女を見かける。
・デイヴィッドは、嫁のエイミーにヒッピーコミュでもあるのか?(んなわけあるか!)っと話すが相手にして貰えない
・エイミー、デイヴィッドの友人メリッサが別荘に息子ルークとともに訪ねてくる
・メリッサは離婚調停中。旦那のスティーブンはは相当ひどい奴らしい。(ケッチャムお約束の暴力男)
・そんな旦那が別荘に来るという。心配したデヴィッドは警察を呼ぶが、先の事件で
全員出払っており連絡が着かないのであった。
・結局、夜になってしまいデヴィッド夫妻の別荘は食人一家の襲撃を受ける
・食人一家は、11年前に警官隊によって皆殺しにされたはずだが、一人だけ女が生き延び、再びファミリーを作っていたのだ
・デイヴィッドは生きたまま解体。エイミーとその赤ん坊は誘拐されてしまう
・ルーク以外は結局全員一家に捕まり、警官たちも11年前の一件を知るピーターズ以外は皆殺しにされてしまうのだった。
・ピーターズと合流したルークは、協力して家族を一家から救い出そうと命がけで一家の住処へと向かうのであった。

review

すみません、今回はちょっとだけ真面目に書いてみたりします。
J.ケッチャムの超絶残酷小説OffSeasonの続編、Offspringの映画化である。
Offspringは、Offseasonほどのパンチのある無いようではなく、僕個人としては
Offseasonのファン向けおまけ作品(といっても活字量はOffspringより多いのだが)的位置づけと思っていたり。

そんな小説の映画化は辛いんじゃないかなぁっとおもったら、やっぱり辛かった。
小説を知らない観客が渡される情報は、オープニングクレジットのバックに流される11年前、およびその他誘拐・殺人記事だけ。
やはりこの映画は、Offseasonの強烈な惨劇をきちんと踏まえてこそ生きてくると思います。
でなければ、11年前に致命的なミスをやらかし、食人一家の陰に怯えるピーターズの苦悩が理解できない。

本と比べても仕方ないんですが、やっぱり、offseasonでやりたい放題喰い放題していた一家の生き残りが、いかにしてファミリーを再建したか?という部分に力を置かないと、なんだかよく分からない、「あうーーーあうーー(゜q゜)」行っている連中が、山小屋にきたアンチャン一家をフルボッコしているだけという寂しい印象しか残らないです。無念。

さらに厳しい点が一つ。
ファミリーの新リーダーである、”ウーマン”は、その辺からガキをさらってきては、ナイスな調教を施し、食人ファミリーの一員へと仕上げているわけです。ただ、こいつらは本能のまま、食人をしているわけではなく、”縁起”を担いだり、狩り当番を決めていたりと独特のルールに従って生活しているのです。

そんなルールに従って、”セカンドストールン”(かっさらってきた順に名前を付けるストレートさが健気だ)が、自らのミスを罰するために、自身の体を”わら”でペチペチ痛めつけるシーンがあるのですが、原因となるミスが説明されないまま、映像にしてしまっているため、ほんとにペチペチしているだけに見え、なんでこの娘はペチペチしてるのか?なんなの?バカなの?死ぬnryっと、なってしまいます。

ケッチャム作品によくある、”悪人は悪人なりのルールにのって行動している”という説明がまったくされないため、「あうーーーあうーー(゜q゜)」が、暴虐武人に振る舞っているだけにしか見えないのです。”隣の家の少女”や”黒い夏”はこのあたり成功しているように思えたのですが・・・。

しかし、脚本はJ.ケッチャム本人によるもの。うーーん。ケッチャムさんはこれでよかったのかなぁ。

っとまぁペチペチと悪いことを色々書いてしまいましたが、ゴア描写はある程度こなれているので、その手のファンの期待には十分応えられます。

しかし、Offspringは人体破壊よりも心理描写に重きをおいた作品であるため、映像化するとゴア量はさほどありません。

Captures

CAP00005CAP00009
のっけからこのような切り株が炸裂します!が、しかし・・。

CAP00016CAP00018
いやぁ、もう、そっちの好事家にはたまらない切り株となっております。

CAP00039CAP00040
デイヴィッドさんは、生きたまま解体されます。
でも「ワーォッ!ワーォッ!」という煮え切らない悲鳴がちょっとアレ。

CAP00013
問題のペチペチシーン。ペチペチッ!ペチペチッ!

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