The Sleeper (2012)Director: Justin Russell Country: USA

70年代初期、マリオ・バーヴァダリオ・アルジェントの初期作品等に代表されるイタリアのお家芸、”そんなの解るわけがないだろ犯人”と”おまえちょっとそれ、間延びしすぎだろ殺人シーン”が特徴のジャッロ映画が流行していた。
これらは70年代後半から80年代に入り、海を渡りアメリカで”殺人鬼による大量連続殺人”というシーケンスに収束、おなじみのハロウィン13日の金曜日といった、謎の殺人鬼に若者が次々殺されていくというティーンスラッシャー映画の大流行へと繋がっていくのだが、その流行の最中、大ヒットを飛ばした作品の影には、一般ウケはしないけど忘れられない作品も多数生み出されていた。たとえば、まったく素性の知れない土人ルックのオッサンが襲いかかる 陰獣の森 (1981)、グラサン山男が襲いかかるがラストガールに口から手を突っ込まれて奥歯カタガタ言わされる 序曲・13日の金曜日(1981) などだ。これらは、殺人鬼に殺戮マシーンとしての役割以外与えなかった。何故殺すのか?何故狂ったのか?一切説明がないため、非常に不気味でありヘタなハロウィン・13金フォロワーよりも印象深い作品となっている。

本作 Sleeper もそんな”理由無き殺人鬼”もの。舞台を1981年とし、最近何故か流行している80’sテイストを再現した、レトロスラッシャーである。(グラインドハウステイストもいい加減飽きられてきているような気もしますけど・・・)

Synopsis


アルファガンマシータ女子ソーシャルクラブ(すげえ笑)の女の子たちは、楽しいキャンパスライフを過ごしていた。しかし、彼女たちを付け狙うストーカーの存在には気がつかなかった。そして、寮へストーカーからの一本の電話・・・一人また一人と姿を消していく。

Review

80’sスラッシャーの良いところも悪いところ全部そのまま再現している変な映画です。ダラダラしたガールズトーク、気恥ずかしいダンス、気難しい寮母、バカな男共、役に立たない警察。

  • アルファガンマシータクラブって、全部乗せみたいじゃんね。

  • フィーバァァァアァァ!!!

特筆すべき所は80’sの異様な雰囲気を再現している部分のみ。はっきりって良いところはあんまりない!!
キラーに理由がないってのは、その理由の考察をさせない勢いが必要なんですけど、ちょっと勢いが緩いんですよね。

  • イマイチ何がしたいのかはっきりしない、メクラカラーのおっさん。

ストーカーのオッサンは、電話の際は「ウワーン、ウワーン!」と常に泣いていたり、メクラのような目の色をしていますが、ただそういう事をするだけで、理由は特に説明されません。女の子の写真に口紅で意味深な落書きをしますが、落書きなのでやっぱり理由はありません。

だけど、俺みたいに”80’sのムチャクチャだったスラッシャームービー”を知るものにとっては、昔を懐かしんで”ですよねー!ですよね−!”の連呼で90分間楽しめる一品。

乳も血もそこそこ出し放題。この「そこそこ」ってのが大事。最近はモロだしばっかりで、エロにもゴアにもチラリズムが足りなすぎるんですよ。その辺、この映画は解ってらっしゃる。いいですよ。えぇ。

  • 基本的にハンマーにブッ叩き殺します。ゴスッ!ガスッ!。そこそこと言っても、やりたい放題なのは間違いないですよ!

はっきり言って、”ブッ殺しゃ良いんだろ映画”には変わりないんですけど、タイトルの出し方、エンドロールへの入りとか、もう完璧80’sなんですよ。もうそれだけでなんだって良いんです。そういう時代の映画を再現してるんですから。

  • 悪夢はまだ終わらない!!

あ、そうそう。忘れてたけど、音楽が「GREMLIN」という名義の正体不明の人。たぶん、「GOBLIN」っぽくしただけじゃね?っと思ってます。

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