幽霊が出るという噂の廃精神病院に潜入したドキュメンタリー取材班(学生)が乞食ルックスな殺人鬼にボッコボコにされる、シンプルなお話です。

いつもの精神病院ネタ

目新しい事は何も無い映画なんですけど、最近はあまり見かけなくなったアサイラムものの典型として丁度良い感じの作品。

始まりは1976年アリゾナ。ホステルダー家の一家惨殺シーンからはじまる。(このシーンが結構良くて期待を持たせるのだが・・)

 

 
すぐ時代は変わって現代のアリゾナ大学。ノンフィクション映画授業で”30分くらいのドキュメント撮ってこいや”っと宿題を出された、マヤさんは「彼氏と別れたし、丁度時間があるからとってもナイスな宿題だわぁ!!!前からネタにしたかったあそこの廃病院の取材ができる!!なんか院長が惨殺されたって話しだし、幽霊出るって聞くし!激アツ!」とルームメイトのエンジェルさんその他3人と一緒に病院のある寂れた炭鉱町へ向かう。

炭鉱町で住民へのインタビューを敢行する一行。もちろん住民は「あの病院はトラブルの元なんだぜ!」「お前ら朝までには死んでるわ!」等と協力的では無い。しかし、運良くすべてを知る元看護婦に話を聞き出すことに成功する。彼女は院長ホステルダーが不倫で作った子供、アイザックの面倒を見ていたのだが、彼を地下室に閉じ込めたまま病院が閉鎖されてしまったことを告白する。(無茶苦茶やん・・・)

前置き長げぇよ!でもゴア描写は○

こんな長い前置きのあと、一行は病院へ。思わせぶりな幻影等々を見せつつ盛り上がるが・・。
当然、ここでアイザックが出てきて皆殺しにしていくんだけども、その登場シーンもなかなかマヌケで良い。

マヤの元彼がストーカー的に取材先まで追いかけてくる。いかにも何かが出てきそうな穴がある部屋で口論になり、何の前触れも無くアイザックが穴から登場、彼氏をギッタギタにするといったもの。
(明らかに殺されるためだけに登場する彼氏には同情を禁じ得ない)
さらにこのアイザックのビジュアルが格好悪い。こういうアサイラムものっていうと、僕はマイケル・ベリーマンのような、どこか格好良さのある殺人鬼を期待してしまう。しかし、アイザックは完全にホームレス。ある意味リアルなんだけども。なんかずーっと「アウー!アウー!」言ってるし。ただ左手に大きなナタを装備しているのはちょっとかっちょいいです。

ゴア描写については、そこかしこに既視感のあるシーンが連発するのが悲しい。さらに低予算ならではの「あんたらの体変に柔らかいねぇ!」 という部分がやはり目立つ。しかし豪快さは単純に楽しい。

 

 

 

もう一つ、こういった作品に多いのは「画」の格好良さ。各カット割り自体は野暮ったいんですけど、時折、「こういう画かっこいいでしょ?」という監督の趣向が解るシーンが幾つかある。本作ではそれがあからさまなので、ごらんになる方ははその辺りを意識して観てみると楽しいかも。

↑こういうの

タイトルとの関連がわからん・・

アニムス
ユングの用語。女性存在として育成された人の心にある無意識的な男性的傾向ないし男性像。 ↔アニマ
となってますけど、なんすかね、マヤさんの中の男性性みたいな感じなんですかねぇ。いやあ、なんとも適当に付けた感が・・。
あ、今、適当なこといいました。すみません・・。

↑横顔綺麗なんですけど、痩せすぎなんですよ。

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