->imdb:Sutures
そこそこ悪い人には悪い人なりの事情はありますが、本当に悪い人の裏事情はわかりません。
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Review

若者がリゾート先で拷問される映画、流行ってたじゃないですか?
基本的には、「バカそうな若者が異国で羽目を外してバカ騒ぎ→一服盛られる→気がつくと拘束→フルボッコ→1人くらいはボロボロになって逃げてくる→外国コエー!!→おしまい♪」っていう。

こういった異国やらリゾート地でヒデーめに会う話は、タダでさえ中身カラッポになりそうなジャンルなのに、インディーズ畑の若造が気合いだけで空回りしつつ撮った本当に中身がない作品が連発したおかげで、もう下火だとは思うんですけどね。(よくお手本にされる「ホステル」なんかは、たしかに拷問がウリなんですけど、蓋あけてみると実は至極まともなサスペンス映画だったして、パクり元にしようと思うと結構難しい作品じゃないかと、僕は思ってたりします。)


本作も、若者が楽しいリゾート先で(結果的に)拷問される映画。
主人公ご一行は、医学生(これも最近多いねぇ医学生)。山にちょっくら遊びに行ったら、人体パーツ売買(臓器かと思ったら、そうではない感じ)組織に付け狙われ、拉致られた挙げ句、変なウィルス盛られて実験台にされたり、応急処置の練習台にされたりするお話。また、似たようなパターン映画を・・・っと思いきや、しっかりとサスペンス味が効いた良作でした。


唯一の生き残りの女の子、Siennaさんがボロボロの状態で逃げてきた所を保護されるところからお話が始まります。彼女曰く、友人全員、謎の黒コートの男に拉致られた挙げ句、組織に殺されたということなのですが。。。さて、実際の所は・・・。
刑事が彼女の聴取から物語を巻き戻し、断片的に見せていく事で物語の全容を曝していくという手法。ストーリーを追っていくと非常に単純なのものですが、断片化することにより非常にサスペンスフルな仕上がりになっています。

黒コートさんが実は人体パーツ売買組織に嫌々従ってる男だったりするのですが、そのあたり(結構無茶な設定なのですが)徐々に明かされていくのが、ゴアゴア一辺倒の拷問映画とは一味違います。さらに主人公よりも悪役や脇を固める刑事が非常に良い味を出しており、やはりこういったホラー・サスペンスは脇が大事だなと感じさせる映画でもあります。(というか、主人公ご一行は、解体要員だしね。こういう映画では)


人体パーツ売買組織を仕切るジジィ。悪いんだこいつ。イライラするんだ。


黒コート。やっていることはエゲツないのですが、それはそれ、ちょっと悲しそうな顔がなんとも。


人体パーツ売買組織のメンバー。彼女はいかなる罵倒にも反応しないのですが・・実は・・。

肝心のゴアですが、押さえが効いたシブゴアです。(シブゴアって何だよ・・)


偽乳ざっくざく!足首チョッキン!血反吐ゲボー!

フラッシュバックによるストーリーテリングにありがちな無茶オチは、確かにムチャクチャで怒っちゃう人もいるかもしれませんが、僕は非常に気に入ってます。小さい時に見たらたぶん、大興奮していたと思います。無茶オチって、ホラーの醍醐味だと思うんですよ。(ほら、「え?実は兄弟?」とか「え?実は親子?」とかそんなの)

あ、そうそう。この映画の監督はTammi Suttonさんという女性の方なんですね。B級専門のプロデューサーらしいです。で、彼女imdbで見るとブロンド美人なんですけど・・。

本作のプロモーションスチールを見ると・・・アレレレ・・。

まぁ、余談なんですけど。色々とがっかりというか。なんというか。次作も頑張ってください

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