->imdb:The Human Centipede
「これが貴方の与えた天罰だとしても、私は、人間であると、信じたいです」
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Review

やぁ!俺だよ!


↑俺。

俺さ、良いこと思いついた。っていうか、長年の夢だったんだよね!。

ムカデ人間を造る!!!


こうやって


こうやれば!!


ムカデ人間の完成です!!!

って、それでムカデになるのか!?
お前はバカなのか?真性か!!?キチガイなのか!!!


↑真性


そりゃこんな↑顔にもなりますわ!

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というわけで、人間の口と肛門を連結させて、ムカデ人間を造っちゃえ!という、奇天烈な発想が何かと話題で、カルト映画となるべく生まれたカルト映画。Human Centipede。アメリカでは劇場公開と同時にオンデマンド放送が行われており、知り合いがブツ送ってくれたので、早速観ることができたのですが・・。これがまた・・・。

ここまでブッ飛んでいる映画、久しぶりです。

ドイツの片田舎で車がパンクし途方に暮れる旅行者、リンゼンさんとジェニーさん。助けを呼ぼうと林道をフラフラ歩いていたら、たどり着いたのはちょっと挙動不審なお医者のヘイターさん宅。

実はヘイターさんは、人間ムカデを造ることが夢で、素材を探していたのです。
これはナイス!とばかりにヘイターさんは、親切なフリをして二人に眠剤を一服盛って、監禁。

リンゼンさんとジェニーさんは、キチガイヘイターさんの目を盗み、何度も逃げようと試みますがことごとく失敗してしまう。

そして、先に監禁されていたヤクザの兄ちゃんカツロー君(なぜか日本人)と連結手術を施され、見事ムカデ人間(見た目だけ)となってしまう。

そして、鬼のムカデ調教が始まるのでした・・・。

非常に簡単ではありますが、こんなお話です。まぁ、ウチのブログを見に来るような人々は、ご存じかと思います。しっかし、今までキチガイ博士は沢山いましたが、今回のは”マジバネェ”っす。

何か裏があるわけでもない、悲しい事情があるわけでもない、

ただ、

純粋に、

ムカデ人間を造りたい!!

んでもって、ペットにしたい!!

ムカデたん最高!!ハァハァ!

Filmpeep**のななみさんのレビューと被ってしまいますが、完全なるキチガイ博士です。
ただ口とケツを連結しただけでムカデになる訳ねぇだろうが!!っと思うんですけど、彼は本当にそれをやってのけます。医者になるくらいデキる子なのに、なんでそんなことを思ったんでしょうねぇ。


↑ムカデ人間制作が現実のものとなったことに感涙するヘイターさん

この映画は、そんなストーリーを冗談1つ入れることなく、真面目に真摯に撮りきっていため、”ムカデ人間”という冗談みたいな言葉の印象のまま本作を見てしまうと、ドン引き確実です。

大事なことなので2回言いますが、「人間の口と肛門を繋ぎ合わせてムカデ人間を造る」ですよ。いったい誰が得するのかさっぱり解らないですよね。
膝を改造しようが、歯を引っこ抜こうがムカデになる訳がねぇだろが!

しかし、僕は気になるわけですよ。何がとは直接書きませんけどね。ほら口と肛門を完全に縫い合わせる。あぁ何か気になりますよね。言いませんけど!僕は気になって気になって仕方ありませんでしたよ。(AVメーカー、リア王の某シリーズみたいなやつだったらどうしよう?とか)そっちの性癖はありませんけど。

で、たぶん、気にされている人がいると思いますで、一応言及しておきますが、現物は出てきません。しかし、ちなみにムカデ人間先頭、日本語しか話せないカツロー君。。。あぁもうやめましょう。ゴアは良いけど、これは違う。たぶん違う。


↑「あ・・ウンコ出る・・ごめん!ごめん!許してくれ!!」「ちょっマテ!!」

カツロー君ですが、演じているのは北村昭博さん。高校出てからいきなり渡米して映画監督を目指した強者。結構苦労されたみたいですが、最近芽が出て活躍しているようです。実際、演技巧いんですよ。


↑新聞を運べと言われたり、靴なめろ言われてブチキレるカツロー君

「貴方は!神様ですか!?俺はぁ!虫けらです!愛を捨て!子供を捨て生きてきましたぁ!しかしぃぃ!これが貴方の与えた天罰だとしてもぉ!俺は!人間であるとぉ!信じたいです!おいネーチャン!おい!!オッサン!!奇妙な世界やなぁ?これ!!ウハハ!!」

いやはや、すげぇ台詞です。(北村さんご本人からツイートいただきました。日本語の台詞は全てご自身が担当されていたとのことです。いやはや素晴らしい)
Amebaの方に公式ブログもあるみたいなので(アガサさん紹介ありがとうございます)、気になる人はどうぞ。公開時の質疑応答なんかも動画で公開されているのですが、バッキバキの日本訛り英語でのハイテンショントークがとても面白いですよ!

もう一つ、キチガイ博士のDieter Laserさん。

なんでしょうね長身のゲルマンってのはキチガイがしっくりくるんですかね。いや、ほかに誰がいるの?って言われると、ウド・キアーくらいしか浮かびませんけど。彼のキチガイの表情は素晴らしいの一言に尽きます。


↑ホレ、靴なめれ!

先の北村さんも「なんか変な人ッス。なんか野菜ジュースしか飲まねぇし!」と言った具合に語っています。

キチガイ博士のキチガイ演技を堪能できなければ、残るモノはガチで演技を続ける犠牲者3人。
博士のムカデ調教も全く愛がない。正直、嫌な気分しか残りません・・・・。僕は結構楽しんだ方だと思いますし、ある程度はお勧めしたいとは思いますが・・・。

実はこの映画、3部作の1作目。日本でもおそらく公開されるのでオチは書きませんが、どうやってこの後続けるのか想像もつきません。ただ、この徹底的な鬼畜具合の継続を望みます。おそらくは完全なるホラーカルト映画になるのは次作からかもしれません。

新しいカルト作品に幸あれ!

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