->imdb:Reykjavik Whale Watching Massacre
遭難信号が出せなくて・・・
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Review

参考:ポケベルが鳴らなくて(youtube)

最北の首都を急ぐ人の群れ
鯨が待つ場所へ誰も向かうのね


そんな風景をゼニゲバの秘書として
一人見ていたら悲しくなった


くそ寒い甲板や客室は 差別主義者ばかりで
酔っぱらいが暴れていたら

それみたことか それみたことか (船長が)死んじゃった

ポケベル(遭難信号)が出せなくて
船が待ちぼうけしてる

ねぇ、貴方は今ここで何をしてるの?

ポケベル(遭難信号)が出せなくて
船が待ちぼうけしてる

私のほうから助け呼べない

通りがかった船には人食い一家

正体を言わない私のずるさが
今日の一日を独り占めしている

ドラム缶とかロッカーの中は
愛を呼ぶ声が届かないから

聞き分けが良すぎるのね いつもパニクッてたほうが
貴方には都合良いのでしょう?

そっちのほうが そっちのほうが (銛で)狙いやすい

燃やしてでも構わない
一人でここから逃げ出したい

そう今の恐怖より自分の未来

殺してでも構わない
はやく保険金を奪い取りたい
あなたの"全て"が 私の"全て"

(クレジットが)2番目でも 愛されたい

・・・・これ書いちゃったことは、ちょっと反省している。
というわけで、「Harpoon Reykjavik Whale Watching Massacre」です。

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お話は、上にあるとおり、鯨を観に行くツアーに参加したら、客の一人が手違いで船長を死なせてしまい、
途方に暮れているところに、たまたま近くを通りがかった船に助けを求めてみたら、実は人肉喰らいのキチガイ一家の船で、さぁ大変!というものです。

「悪魔のいけにえ」リスペクトということで、本作、評価が分かれる作品とは思いますが、2つの点で、僕は非常に気に入りました。はい。

まず、登場人物が揃いも揃って自己中レイシスト揃い。コレ最高。

白人が撮る多民族スラッシャー映画ってーのは、まずアジア系が死にます。次に黒人が死にます。で、最後に聖人君子のような性格の白人だけが生き残るというパターンが多く(そういうニーズがあるのだから仕方がないのだが)、このパターンの為に、有色人種のみがアホっぽく描かれたりしするのをよく見かけます。(まぁ、僕がそう思っているだけかもしれませんが。あ、でも、決してそれが嫌いなわけじゃないですよ。えぇ。)

ところが本作は、白人も含め全員バカで差別主義者。
実際、赤の他人かつ人種も違うのであれば、危機的状況に陥った場合、協力するかどうかは怪しいと思いますし、何故か素晴らしいリーダーシップを発揮する男・女が登場するかと言えば、そんな体良く世の中はなっていないのだと。

イギリス人っぽい観光客は、黒人やアジア人(これがまたインチキなんだ)をあからさまに嫌うし
フランス人っぽいヤツは終始酔っぱらい。船の船長は仕事を早く済ませたいだけのデブで、アシスタントはレイピスト。アジア人は、イギリス人に向かって「韓国の売春婦より、ブッサイクだなあ」っと言い放つ。(昔、韓国に旅行に行ったとき、ポン引きに一晩4万とか胡散臭いこと言われたことを思い出したデス。)

「悪魔のいけにえ」リスペクトとは言うものの、人喰い一家が登場する以外は共通点はなく、どちらかというと「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」等に代表される”立て籠もり仲間割れ話”に重きを置いているように見えました。

次に、裕木奈江が悪すぎる。
なぜ、わざわざロスジェネ世代しか反応しないような「ポケベルが鳴らなくて」を持ってきたかというと、
あのドラマで裕木奈江が袋だたきにあったように、この映画の日本公開時も、たぶん袋だたきに遭いそうな予感がするからなのです。

2010年内に日本公開が決まっているとのことで、ストーリーともに詳細は書きませんが、混乱に乗じて相当腹黒いことを画策する女を演じてます。(アホな替え歌で多少ネタバレしてますけど・・。天然な表情でシレーッととんでもないことをやってのけます。)
彼女が悪役を演じた作品は他にも「光の雨」等がありますが、今回もかなり腹黒く、非常に良い感じです。

鑑賞後は「なんだか、嫌な映画を観ちゃったなぁ」っと思うこと必須で、好きな人はたまらない一品。

あ、言い忘れましたが、切株やゴア描写はさほどありません。(といっても、それなりにはあります)

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