->imdb:Final Destination 5
もっと頑張れよ!!
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Review
大事故に遭遇し、無残な最後を遂げるはずの若者たちが予知夢により死を回避。しかしながら死ぬ運命は変えられず、スーパーナチュラルな偶然の連続により、次々にゴミクズのような死を迎えるという、毎度おなじみのシリーズなので、詳細は割愛。
1作目はサスペンスと笑いが同居した怪作であった。特に主人公の通う学校の先生が喰らう死のピタゴラスイッチが素晴らしかった。あまりにも素晴らしかったので、それをもっと極端にしたのが、2作目「デッド・コースター」だった。冒頭の事故シーンから凄まじい死の連鎖を見せつけ、さらにやり過ぎない人体破壊描写に、期待通りのピタゴラスイッチ、期待を裏切るフェイントの入れ具合等々、娯楽作品として1を軽々と超えていた。
そして3作目は、セオリー通りに「極悪化」させてきた。確実に息の根を止める死の連鎖。完膚無きまでに人体を破壊させるという方向に至ったのだ。つまり「ソウ」と同系に位置するフランチャイズと化したのである。よって、4作目からは印象が薄くなる。薄くならざるをえないところの3D化だったと思う。吹き替えこそ、罰ゲーム中のココリコ田中しか思い浮かばないようなショッパイ物だったが、まぁ、破壊描写やフェイントなどそれなりに上手いことやってのけていた。(僕は、嫌いじゃないんですよ。死に様もそこそこ凝ってたし)
というわけで、本作であるが、これがあんまり良くない。
まず、フェイントだらけなのだ、一回くらいは思った通りのピタグラスイッチを見たいもんでしょ。それが、さんざ期待させておいて、常に明後日の方向で死を迎える物だからあっけないことこの上ない。さらに残念な事に、本気で殺しに来ていないのだ。ネイルガンを頭蓋骨に連射とかラジエータファンに頭を粉砕されるとか、そういう「絶対に殺す!」という意気込みが感じられない(それでも、”そら死ぬわ”というパターンばかりですが)
冒頭の橋崩壊事故や巨乳メガネちゃんの死にっぷり等、それなりに楽しめるし、矢継ぎ早にバッタバッタと人が死ぬのは、やはり楽しい気分にさせてくれる。しかし、残念なことに旧作を超えるような強烈さは無い。さらに、ちょっとカチンと来るのは、「主人公がパリへシェフ修行に行く予定」という設定だ。この設定は冒頭で明かされるのだが、これほど先読み可能な設定はあるまい。バカゴア映画といえども観に来ているヤツをナメすぎである。シリーズ通して見てたらすぐに気がつくと思うのだが・・・。
また、予告編からも読み取れる「代わりの命を差し出せば助かる」ということから「自分の代わりの誰かを殺す」という展開になるのは良いのだが、そんな折角のサスペンス材料もメチャクチャ安易すぎる展開でガッカリであった。次世代トム・クルーズはそれでいいのかよと。
あ、歴代凶器が次々と豪快に飛び出す冒頭のスタッフクレジットは最高でした。でも、最後の”まとめ”は入れちゃいかんと思いました。
このシリーズはもっと頑張れるはずなのだ。次があるか微妙だけど、次はもっと頑張ってください。
修造 「考えろよ!もっと考えろよ!」
死神 「えー、だってもうネタないよ・・・」
修造 「無いなんて事はない!!どこかにあるはず、探そうよ!」
死神 「・・・ここは一つ3D化で・・・」
修造 「ほらあるじゃない! ほらみろ!あるじゃないか!でも前もやっただろ?」
死神 「そこでガンガン飛び出す内臓を・・・」
修造 「おお。そうだ内臓を飛び出させる!」
死神 「強烈で奇天烈なピタゴラスイッチを!!!!」
修造 「もっと!」
死神 「ピタゴラスイッチで人体をメチャクチャに!!!!!!!!」
修造 「はい死んだ!君の獲物、今、すごい死に方したよ!」
3でなんだかんだ言っても死ぬ運命は変えられないとはっきりしてしまったので、
面白死にざま映画となってしまったのが個人的にはちょっと残念でした。2で終わっておけば…
オープニングと言えば4のオープニングも好きでした。
>河豚さん
すみません、返事が遅くなってしまいました。
レビューでも書きましたが、ソウみたいなもので、どのように体を壊すか?
という部分のみがウリですよね。僕は潔くて好きなんです。
今回みたいに内ゲバ&変にひねたオチになってしまうと、どうもしらけてしまうような。
その点、4は潔かったので、僕も気に入ってます。
修造と死神の会話がおもしろすぎます。頑張ってる^^
>hayaさん
す、すみません!本当はボツにしようと思ったんですけど
そういっていただけると嬉しいです!ありがとうございます!
ほんと、もうちょっと頑張って欲しいんですよ、このシリーズ。
初めまして。以前(多分3-4程前?)よりよくレビューを覗かせて
頂いておりました。
普段、日本では観る事が難しい(映画スルーされたり、DVD入って来なかったり)
ホラー映画のレビューを毎回楽しみにしておりました。
ずっと以前にこちらで紹介されていた映画FeastとTHE RAGEを最近
ようやく観れたのを思い出して書き込みさせて頂きました。
Final Destinationって気がつけば、5まで出ているのですね・・・
丁度映画館で働き始めた頃にこのパート1が上映されていたのですが、
仕事中にこっそり上映してるドアの隙間から覗き見して、余りの面白さに
受付にお客が来てるのに観入ってしまって気付かなかったなんて
苦い思い出ががが・・・
パート1で観た、逃れられないであろう死の無限ループの衝撃が忘れられず
続編をとても楽しみにしていたのですが、やはり何事も1作完結が宜しい
と思わされるものですね・・・。
と、いいつつパート5はDVD出たら借りに行く気満々・・・です。
突然の書き込みで失礼致しました。
また、レビュー更新されるのを楽しみにお待ちしております。
>ぬっこぬこさん
どうもどうも!はじめまして。随分前から来て頂いているとのこと、ありがとうございます!
Feastは3作ともRageは確か「ハゲタカゾンビ」でしたか、国内版がでて良かったです。
Rageは、マンディさんが出ているので僕のお気に入りです。
って、映画館で働いているのですか!!!あらぁ。
覗き見ってなかなか楽しい思い出じゃないですか。大きい映画館なんでしょうか?
Final Destinationは、僕、2作目が一番好きなんですよ。
確かに1作だけで終わっても十分なものなのですが、1作目をしっかりと
消化しきっている2が素晴らしいです。
また何か思うことがあったら、いつでもコメントくださいな!
Twitterでも良いですよ。